エバラ食品工業㈱は9月3日、同社グループの㈱エバラ物流とエスビー食品㈱、オタフクソース㈱、㈱T2の4社が9月に自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて輸送する「モーダルコンビネーション」の実証を関東ー中国エリア間で行うと発表した。

物流業界で初めて(※1)上記のモーダルコンビネーションにより複数社の製品を往路・復路で分けて共同輸送することにより、トラックドライバー不足に対応できる効率的な輸送モデルが実現可能かも検証する。

実証実験の様子
積み降ろし作業の様子

トラックドライバー不足が深刻化する中、トラック・鉄道・船舶・航空機など複数の輸送手段を組み合わせる「モーダルコンビネーション」は、持続可能な物流を実現する手法の1つとして期待されている。これを受けて2027年度以降にレベル4(※2)自動運転トラックによる幹線輸送の開始を目指すT2と、日本貨物鉄道㈱(JR貨物)は、T2が開発したレベル2(※3)自動運転トラックとJR貨物の貨物鉄道を組み合わせたモーダルコンビネーションを2025年より開始した(※4)。

今回、エスビー食品およびオタフクソース、また、両社の輸送を請け負っているエバラ物流が同取り組みに新たに参画し、2026年9月8日から4日間、関東-中国エリア間の約850kmの区間を往復し、モーダルコンビネーションの実証を行う。

T2がJR貨物と共同開発した31フィート共用コンテナ(※5)を用いて、往路はエスビー食品が関東エリアで製造している「赤缶カレー粉」「本生本わさび」等の商品を、復路はオタフクソースの「お好みソース500g」をそれぞれ輸送し、輸送品質やオペレーションを検証する。

各行程における輸送手段としては、往路は、エスビー食品の物流センター(埼玉県)からエバラ物流関西第2物流センター(大阪府)までをT2の自動運転トラック、その後、吹田貨物ターミナル駅(大阪府)から広島貨物ターミナル駅(広島県)までJR貨物の貨物列車で回送した空の共用コンテナを、オタフクソースの本社工場(広島県)まで通常のトラックで輸送する。

実証実験行程図

復路は、オタフクソースの本社工場で共用コンテナに荷物を積んだ上で、広島貨物ターミナル駅まで通常のトラックで運び、広島貨物ターミナル駅から吹田貨物ターミナル駅までを貨物列車、吹田貨物ターミナル駅からエバラ物流川崎物流センター(神奈川県)までの輸送をT2の自動運転トラックが担う。なお、レベル2自動運転区間(※6)は、往路・復路共に東名高速道路・綾瀬スマートIC(神奈川県)-名神高速道路・久御山JCT(京都府)間の約410kmになる。

今回の実証を契機に、エスビー食品、オタフクソースおよびエバラ物流は、レベル4を見据えて実証を重ね、T2が実証を経た企業に定期的な輸送を提供する「商用運行」(※7)への参画も視野に連携を深めていく。

※1:自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせて輸送するモーダルコンビネーションとして、複数社の製品を往路・復路で分け共同輸送する事例として。2026年9月3日時点のWEB調査。T2調べ
※2:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
※3:ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
※4:関連ニュースリリース:https://t2.auto/news/2025/0623.pdf
※5:モーダルコンビネーションの際に貨物列車からT2のトラックへ直接載せ替えが可能な共同コンテナ 参考:https://note.com/t2_auto/n/n5230d792147f
※6:安全確保が必要な状況などではドライバーが一時的に運転操作
※7:関連ニュースリリース:https://t2.auto/news/2025/0701.pdf