カゴメ㈱は3月19日、F-LINE㈱と共に、海上輸送へのモーダルシフトを通じて環境負荷低減と物流の持続性向上を実現したことが評価され、国土交通省海事局による令和7年度「エコシップ・モーダルシフト事業 優良事業者」に選定され、海事局長より表彰を受けたと発表した。
同省は荷主企業と物流事業者が一体となって環境負荷の少ない海上貨物輸送へ移行することを促進しており、その取り組みが特に積極的な企業には「エコシップマーク」の使用を認めている。また、エコシップマーク認定事業者の中から、海上輸送へのモーダルシフトに大きく貢献した荷主・物流事業者を「優良事業者」として表彰している。令和7年度は、優良事業者として24件・46社が選出され、同社那須工場からの輸送の取り組みが認定された。
カゴメはF―LINE社と連携し、栃木県の那須工場で製造した野菜飲料の西日本への輸送を、千葉港を経由しRO-RO船を活用した海上輸送へのモーダルシフトを推進してきた。従来、長距離トラック輸送が中心だった東日本から西日本への幹線輸送を海上輸送へ段階的にシフトすることで、輸送負荷の大幅な削減と、安定した供給体制の強化を実現した。これらの実績が、国土交通省が評価する「環境負荷低減」「2024年問題への対応」「輸送安定性強化」という社会的要請に合致し、受賞につながったとしている。
※RO-RO船:トラック等が直接乗り込んで貨物を運搬できる船舶のこと。トレーラは乗船後、貨物を積んだシャーシ(貨物を積んだ台車部分)を船に載せ、シャーシを切り離して下船。RO-RO船がシャーシ=貨物を輸送し、到着後は再びトラクタがシャーシを連結させて下船し、トラック貨物を輸送する。

●カゴメが取り組む海上輸送モーダルシフト
カゴメは、物流における環境負荷の低減や、トラックドライバー不足の解決を重要な経営課題と捉え、社内外との連携を通じて効率的で安定的な物流体制の構築に取り組んできた。将来の供給リスク低減と環境負荷低減の観点から、輸送手段を複線化し、鉄道や海上輸送を活用したモーダルシフトを推進している。
北関東の工場からアクセスの良い千葉港を起点に、関西・九州・北海道方面といった500km以上の区間でRO-RO船を利用し、野菜飲料や業務用商品の輸送を行う等、持続可能な物流の実現に向けた取り組みを進めている。

