トラック輸送の配車管理システム「ロジGo」やCLO支援、物流コンサルティング等を行う㈱シマントは10月1日、ヤマトホールディングス㈱傘下で広域輸配送・倉庫関連事業を行う㈱ナカノ商会と輸配送計画システム「Auto Dispatch」を共同開発し、同日よりナカノ商会で運用を開始すると発表した。

シマント独自のデータプラットフォームとの連携によって無駄のない輸配送計画を自動作成し、物流事業者に提供することで、ドライバーの労働環境を守りながら持続可能な幹線輸送が期待される。

シマントによると、物流業界における輸送力不足が懸念されている昨今、荷主企業と物流事業者をマッチングする輸配送プラットフォームを利用する企業が増加しているものの、それらの輸配送案件はスポット案件、単発運行で提示されることが一般的であるため、「帰りのトラックは荷物を積まずに戻ってくる」等、運行効率の低さが収益の低下を招いていたと指摘。そこでナカノ商会とシマントの両社では、幹線輸送の効率化に向けて独自のアルゴリズムにより輸配車計画を自動作成する「Auto Dispatch」を開発した。

ベテラン配車担当者のノウハウと大量の輸配送データ処理技術を結集した輸配送計画システム

●「Auto Dispatch」の概要
①域輸配送を担うナカノ商会のベテラン配車担当者たちのノウハウを結集し、配車ロジックに組み込んだ。

②大量データの処理・分析・提案を得意とするシマント独自のデータ処理技術を用いることで、一度に10万~20万件の輸配送データ処理が可能。

③大量の輸配送案件に対して最適な組み合わせを自動計算し、物流事業者に無駄のない輸配送計画を提示することで、ドライバーの労働環境を守りながら運行効率を改善し、持続可能な幹線輸送の実現に貢献する。

本来は2台必要な輸配送ルートも「Auto Dispatch」によって輸配送計画を自動で作成することで効率的な輸送につながる

●「Auto Dispatch」の導入で期待される効果
①効率的な輸配送計画の自動作成による配車効率の向上

②運行を組み立てる配車担当者の計画策定力の向上

③幹線輸送の運行効率の向上