㈱ミスミグループ本社は7月17日、(公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が選出する「2025年度 物流改善賞」にて、最高位である「最優秀物流改善賞(物流業務部門)」を受賞したと発表した。

全日本物流改善事例大会はJILS/(一社)日本物流資格士会が主催し、物流分野における生産性向上など様々な改善事例を共有し、物流業界全体のレベルアップを図ることを目的とした大会。今年は2025年5月13日~14日に開催され、過去最多の42の改善事例が選出され、2日間に分けて発表された。

同社はデジタルピッキングカートの活用で大幅な省人化を達成した取り組みを発表し、最も優れた取り組みと評価され、今回の受賞に至った。

●全日本物流事例大会2025
https://www1.logistics.or.jp/network/zennihon/

●JILSニュースリリース「『2025年度物流改善賞』が決定」
https://www1.logistics.or.jp/news/news-9112/

●ミスミグループ本社の取り組み
「画像・計量DPC(デジタルピッキングカート)の導入・拡大による品質・効率向上」
物流現場では、賃金上昇や労働人口の減少という構造的な課題に直面、転換期を迎えている。従来の労働集約モデルには限界が迫っており、物流現場での自動化等による省人化や効率化は、避けられないものとなっている。同社では、作業工程のボトルネックとなっていたピッキング作業に対して、数十万点を超える商品それぞれの特性ごとに画像または計量で自動認識を行うデジタルピッキングカートを開発・導入した。これにより、生産性21%向上、サービス品質42%良化と大幅な改善を実現した。

<実行委員からの選考評価>
生産性21%向上、人員44名削減、品質42%良化、デジタル化70%に至る大きな改善効果を達成している。システム投資の最大能力を得るにはどうしたらよいか、現場を主役にしながら答えを追い求める改善活動のプロセスが、結果的に“システム”と携わる“人”を両輪で進化させており、今後物流DXを目指している多くの方にシェアしていただきたいポイントであり、最優秀物流改善賞にふさわしい事例としている。

画像で部品を自動認識(デジタルピッキングカート)
全日本物流改善事例大会にて取り組みを発表