伊藤忠商事㈱、ENEOS㈱、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱(NXHD)、日本航空㈱(JAL)、㈱みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズ㈱、成田国際空港㈱の7社は6月26日、持続可能な航空燃料(SAF)の利用促進を目的として2024年8月から開始した、SAFのScope3環境価値を取引する新たなスキームを構築するプロジェクト*について、参加企業間でScope3環境価値の取引を行い、スキームの有効性を検証する実証試験の第1弾が完了したことから、結果を公表した。
今回の実証試験においては、Scope3環境価値の取引に関する知見を得るほか、課題を把握することができた。今後は実証試験の第2弾として、参加企業を拡大させ、Scope3環境価値のさらなる認知度向上と取引の活性化に取り組みながら、本格的な社会実装に向けてスキームの在り方を検討していくとしている。
※2024年8月2日付プレスリリース「航空の脱炭素化を目指してSAF利用促進プロジェクトを開始」
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2024/images/20240802-2.pdf
●実証試験結果概要
実証実験名称:「Scope3環境価値」取引実証試験(第1弾)
参加企業:伊藤忠商事㈱、ENEOS㈱、NIPPON EXPRESSホールディングス㈱、日本航空㈱、㈱みずほ銀行、みずほリサーチ&テクノロジーズ㈱、成田国際空港㈱
実施期間:2024年8月~2025年3月(8か月間)
主な結果
・Scope3環境価値の販売者・購入者それぞれが売買情報をプラットフォームへ随時登録し、売買条件のマッチングと相対契約を経て取引が成立した
・Scope3環境価値の取引を希望する複数企業が集うプラットフォーム方式が成立することを確認した
・Scope3環境価値の売買情報の登録、マッチング、契約の一連のプロセスが適切に実施されるとともに、第三者機関((一財)日本海事協会)の評価によって当該プロセスの透明性・適切性が確認された
●SAF利用促進プロジェクト「Scope3環境価値」取引実証第1弾 報告書
https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2025/images/20250626-1.pdf