センコーグループホールディングス㈱は6月9日、センコー㈱と福山通運㈱が2025年5月30日より、センコーの中継輸送専用施設「TSUNAGU STATION 浜松(※1)」を活用し、企業の枠を超えた共同中継輸送を開始したと発表した。

TSUNAGU STATION浜松でのドッキングの様子

●取り組み動画
https://youtu.be/_7bMep8TWoU

センコーは西日本向け、福山通運は東日本向けの貨物を多く担っているが、そうした地域特性を相互補完し効率的な運行体制の構築を目指して、両社の業務提携を行った。

今回の取り組みでは、センコーのトレーラシャーシを両社で共有し、「TSUNAGU STATION 浜松」を中継拠点としてトレーラ・トラクタ方式(※2)による貨物のドッキングを実施する。センコーは神奈川発、福山通運は大阪発の貨物を浜松で交換し、Uターンすることにより、輸送の効率を高める。

※1:貨物の積み替えや一時預かり、配達依頼、休憩施設等を備えた中継輸送専用の施設。

※2:中継拠点でトラクターの交換をする方式を指す。

共同輸送フロー図

今回の取り組みにより、週5日の安定的な幹線輸送を実施し、輸送力不足といった物流業界が直面する課題への対応が期待されるほか、両社の長距離輸送における1人2日運行の撤廃が可能となり、労働環境の改善および遵法運行の遂行、ドライバー不足の解消に寄与することができる。

今後は両社が進める「ダブル連結トラック」の活用も視野に入れた取り組みを展開し、さらなる効率化を進める予定としている。