ラピュタロボティクス㈱は3月11日、AGCエスアイテック㈱の自社倉庫(福岡県北九州市)にラピュタロボティクスの自動フォークリフト「ラピュタAFL」を納入予定であることを明らかにした。

自動フォークリフト「ラピュタAFL」

物流は社会インフラとしてその稼働を止めず常に安定した運用が求められる中、AGCエスアイテックは労働人口の減少が深刻化する中、早期対策を検討していたほか、労働環境の改善も重要な課題の1つと捉え、そうした背景から物流現場における効率化と安全性の向上を目指し、自動フォークリフトの導入が検討された。検討する中で、ラピュタAFLは磁気誘導や反射板を必要とせず、既存の現場に柔軟に導入できる点を評価し、多様な現場ニーズに応える自動化ソリューションとして導入の決定したとしている。

●AGCエスアイテック株式会社におけるラピュタAFL導入のポイント
①柔軟な運用で移動ラック連携:既存倉庫内にある移動ラックと倉庫管理システム(WMS)を連携させ、ラピュタAFLが移動ラックへの格納とピッキング搬送が可能。

②稼働率向上と品質安定化:荷役による倉庫稼働率の増加に期待、また自動化による品質の安定化を実現。

③作業の標準化とノウハウ共有の展開:1拠点目として導入し、業務の標準化として採用しノウハウを他拠点でも共有

●AGCエスアイテック㈱ 営業部 調達・ロジスティクスグループ リーダーの山下宏樹氏のコメント
近年、少子化や高齢化に伴う労働力低下が危ぶまれており、人の手で行っていた業務を自動化にシフトする動きが活発になってきています。そのため弊社では物流のDX化を推進していた所、ラピュタロボティクス様の自動フォークリフトの存在を知ることになりました。採用の決め手となったのは、弊社従来の設備である移動ラックとの連携が可能であること、LiDAR方式採用により磁気棒や反射板設置等の現場工事が不要で柔軟性が高いこと、最新の自動運転技術とAI制御で複数タスクを担えること、将来的に別倉庫や別工程への横展開の可能性も十分に考えられること、です。これから詳細な要件定義の実施や、人と協働するオペレーションの上で、どのように安全を担保できるか、検討事項も山積みではありますが、物流自動化の実現に向けてラピュタロボティクス様と協力して参りたいと考えております。