アスクル㈱は1月30日、ASKUL LOGIST㈱、マリネックス㈱、および東京九州フェリー㈱と共に「東京九州フェリーモーダルシフトアスクル協議会」を設立し、拠点間輸送の船舶モーダルシフトを開始したと発表した。

アスクルおよびASKUL LOGISTは、国土交通省・経済産業省・農林水産省が参加を呼び掛けている「ホワイト物流」推進運動に賛同し、持続可能な物流の実現に向けた「自主行動宣言」を提出している。その中で「集荷先や配送先の集約/トラック運転者の拘束時間の短縮」「船舶や鉄道へのモーダルシフト」「運送契約の書面化」等、具体的な6項目を挙げて積極的に取り組んできた。
2024年6月、埼玉県入間郡三芳町の「ASKUL三芳センター」から福岡県福岡市の「ASKUL Logi PARK福岡」への輸送行程の一部を船舶輸送に切り替えるため、マリネックス、東京九州フェリーと共に、「東京九州フェリーモーダルシフトアスクル協議会」を設立。同協議会の取り組みは2024年8月に国土交通省の令和6年度モーダルシフト等推進事業に採択され、横須賀-新門司間の輸送をフェリーで代替し、トラックによる陸送から船便への切り替えを実施してきた。
2024年8月から2025年2月末までの間の期間累計(推計)で、ASKUL三芳センターからASKUL Logi PARK福岡までの輸送行程において、船舶モーダルシフト転換前比でCO2排出量は削減率68.3%、トラックドライバー運転時間は削減率84.5%となる見込み。船舶モーダルシフトによって環境負荷低減、労働生産性向上に効果が出ることが実証された。

アスクルでは、今後発着区間の増設等を見据えて、ラッピングシャーシを5台用意し、2025年1月より走行を開始する。これによってアスクルが環境負荷低減のためのモーダルシフトを推進していることが広く知られ、業界全体のモーダルシフトへの関心が上がる一助になることを期待している。
●東京九州フェリーモーダルシフトアスクル協議会 会員企業
◎アスクル㈱
本社:東京都江東区豊洲3-2-3 豊洲キュービックガーデン
代表取締役社長CEO:吉岡晃氏
◎ASKUL LOGIST㈱
本社:東京都江東区豊洲三丁目2番3号 豊洲キュービックガーデン
代表取締役社長:天沼英雄氏
◎マリネックス㈱
本社:大阪府大阪市北区梅田2丁目5番25号 梅田阪神第1ビル
代表取締役社長:能戸昇志氏
◎東京九州フェリー㈱
本社:福岡県北九州市門司区新門司北三丁目1番地30
代表取締役社長:小笠原朗氏