ロジスティード㈱は12月24日、経済産業省、国土交通省、(公社)日本ロジスティクスシステム協会、(一社)日本物流団体連合会が主催する令和6年度物流パートナーシップ優良事業者表彰において、㈱成城石井、東京ヨーロッパ貿易㈱、㈱nakato、ロジスティード西日本㈱と取り組んだ「関西物流センター新設に伴うサプライチェーンの効率化及び環境負荷低減の実現」が「物流構造改革表彰」を受賞したと発表した。

この表彰は、環境負荷の低減、物流の生産性向上等、持続可能な物流の構築に向けて荷主企業・物流事業者が連携した取り組みを普及促進するため、特に顕著な功績があった事業者を表彰するもの。今回の取り組みでは、サプライチェーン全体の見直しによる効率化および環境負荷低減を実現したことが評価され、5社共同で受賞した。

●受賞取り組み概要
従来、成城石井の関西物流センター(旧)にはDCの機能がなく、一部の商品はドライDC、チルドDCの機能を持つ関東物流センターから横持ち輸送をする必要があった。青果チルド品についても別の物流センターで在庫として保管し、そこから関西エリアの各店舗へ納品していた。今回の取り組みは、これらのサプライチェーンを見直し、DC機能と三温度帯(常温・冷蔵・冷凍)一括センターの役割を担う「関西物流センター(新)」を新設したことで横持ち輸送の削減につながったほか、青果チルド品の店舗納品条件を緩和し、ドライ・チルド品を共同配送することでトラック台数も削減した。「関西物流センター(新)」によって西日本エリアの物流インフラの整備・強化につながり、サプライチェーンの効率化と環境負荷低減を実現することができた。

取り組みイメージ図

※TC(Transfer Center):荷捌きや配送が中心業務の在庫を保管しないタイプの物流センター

※DC(Distribution Center):入荷・検品・保管・梱包・出荷等を行う物流センター

●効果
・関東物流センター発関西物流センター(新)着の横持ち輸送を75運行/月削減
・関西エリアおけるドライ・チルド品の店舗配送を1本化したことにより62運行/月削減
・横持ち輸送の減少と共同配送によりCO2排出量が年間387.2t削減
・横持ち輸送の減少と共同配送により運行時間が年間9,900時間削減