(一社)日本物流団体連合会(物流連)は11月20日、経営効率化委員会(委員長:ANAホールディングス㈱顧問 兼 ㈱ANA Cargo代表取締役会長 外山俊明氏)における先進技術の活用等に関する検討の一環として、花王㈱豊橋工場の協力を得て施設見学会を開催した。会員企業・団体等から20名が参加した。
今回訪問した花王の豊橋工場内倉庫は、倉庫での製品入庫から出庫時のトラックへの積み込み作業までの完全自動化を実現した最新鋭の次世代倉庫施設で、今年10月からは日本初となる自動運転フォークリフトによる製品のトラックへの積み込み作業が本格稼働した。
冒頭、物流連理事長による挨拶に続き、花王 豊橋工場の八木橋氏より工場の概要説明が行われ、その後工場内の次世代倉庫に移動し、庫前では工場内製造棟からパレットに載せられた製品を積んだトラックが倉庫に到着してバースに接車した後、トラック荷台からパレットごと自動的に入庫されていく様子から、製品出庫時の自動運転フォークリフトによる完全無人でのトラック荷台への積み込み作業の様子等を見学した。一方、庫内では、入庫後保管されるまでの流れや出庫予定のカートンの仕分やパレタイズ作業など全てが無人で自動制御によって行われる様子を見学した。
最後に本件のプロジェクトメンバーである花王 SCM部門ロジスティクスセンターの神谷氏、徳山氏によるリモートでの質疑応答の時間が設けられ、参加者から活発な質疑があった後、見学会は終了した。