ヤマト運輸㈱は11月28日、2024年10月28日~11月11日の期間、「置き配」の利用状況・利便性に関するアンケートを実施(1,798人が回答)したことを明らかにした。

ECの拡大やライフスタイルの多様化、コロナ禍による非対面受け取りニーズの高まり等、荷物の受け取り方法は多様化している。ヤマト運輸は2024年6月10日から、5,700万人以上が登録する個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」の会員を対象に、「宅急便」「宅急便コンパクト」の受け取り方法に、新たに「置き配」を追加した。

サービス提供から約5か月が経ち、顧客から置き配の利用状況や今後の課題等についての声を集めた。その結果をもとに、置き配サービスの利便性向上を通じた、荷物の受け取りやすさのより一層の向上を目指すとしている。

●主な調査結果まとめ
・ヤマト運輸の置き配サービス以外も含む置き配の利用経験率は78.5%
・置き配は地域にかかわらず全国で利用
・置き配の利用経験者の4人に1人が「在宅時」に置き配を利用
・置き配を利用する理由は「再配達が申し訳ない」が1位
・置き配を選択しない理由は「盗難リスク」と「雨で濡れるのが不安」が上位に
・最も利用する受け取り方法は1位「対面配達」(48.4%)に次ぎ、2位が「置き配」(33.8%)に

●調査結果詳細
■置き配の利用経験率は78.5%
ヤマト運輸に限らず、「これまでに置き配を利用したことがありますか」という質問に、78.5%が「利用したことがある」と回答した。各運送会社の置き配開始に加えて、2024年10月から政府が進める「置き配ポイント」の取り組みが開始される等、社会的にも「置き配」の認知やニーズが広まりつつあると指摘している。

■置き配は地域にかかわらず全国で利用
各地域別の「これまでに置き配を利用したことがある」と回答した人の割合は75.5%~81.4%と、大きな差は見られなかった。地域にかかわらず、全国的に置き配は利用されていると考えられる。

■置き配の利用経験者の4人に1人が「在宅時」に置き配を利用
置き配といえば外出時や不在時に利用するイメージが多いかもしれないが、アンケート結果では、置き配経験者のうち、4人に1人が家にいる時に置き配を利用している結果となった。

在宅していても、リモート会議中や家事・育児等でチャイムを鳴らしてほしくない場合、自分の用事を邪魔されたくない場合に置き配を利用するケースもある模様としている。

●「置き配サービス」の便利な使い方
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/promotion/okihai/index.html

顧客からの声(一部抜粋)
・在宅ワークのため、なるべくチャイム等を鳴らしてほしくないから
・子供が昼寝中だと起きてしまうから
・夜勤で昼間は寝ているため
・インターフォンが鳴ると犬が吠えてうるさいから

■置き配を利用する理由は「再配達が申し訳ない」が1位
「置き配」を利用した理由については、「ドライバーに何度も来てもらうのが申し訳ない」(89.5%)が最も高く、「家にいなくても荷物を受け取りたい」(79.7%)、「荷物が届くまで待たなくて良い」(53.0%)、「再配達の依頼が面倒」(51.3%)と続いた。

■置き配を利用しない理由は「盗難リスク」と「雨で濡れるのが不安」が上位に
置き配を利用したことがない人で、置き配を利用しない理由で回答が多かったのは、1位「盗難リスクが心配」(54.4%)、2位「雨で濡れるのが不安」(33.7%)だった。

■最も利用する受け取り方法は1位対面配達(48.4%)に次ぎ、2位が「置き配」(33.8%)に
最も利用する受け取り方法は、1位「対面配達」(48.4%)、2位「置き配」(33.8%)だった。「置き配」を選択した人は、3位「宅配ボックス」(9.7%)の約3倍という結果になった。

宅配ボックスがない世帯は全体の約8割と、普及過程であることや、宅配ボックスに入らない大きさの荷物や宅配ボックスが埋まっている場合に置き配が利用されているケースもある模様としている。

●調査の詳細
調査期間:2024年10月28日(月)~11月11日(月)
調査対象:公式LINEアカウントユーザー
対象年齢:10代以下・20代・30代・40代・50代・60代・70代・80代以上
調査地域:全国(北海道99人、東北107人、関東635人、北信越102人、中部163人、関西320人、中国・四国154人、九州・沖縄218人)
調査方法:インターネット(アンケートフォームへの回答)
回答者数:1,798人