㈱山善は8月7日、経済産業省が実施する令和5年度補正予算「物流効率化先進的実証等事業費補助金」(荷主企業における物流効率化に向けた先進的な実証事業)の対象として選ばれたと発表した。

今回の補助金を活用し、山善の新しい物流拠点「新ロジス大阪」(大阪府東大阪市)に、㈱LexxPlussの自動搬送ロボット「Lexx500」を導入し、2024年11月~2025年1月の3か月間、搬送時間と荷役作業員の労力削減を目的とした実証実験を行うことを明らかにした。

「新ロジス大阪」は2024年11月に一部稼働を開始し、2025年1月から本格稼働を予定している。

実証事業を行う「新ロジス大阪」
導入する「Lexx500」の使用イメージ
(画像左のAMR、画像提供:LexxPluss)

現在、大阪府大東市の「ロジス大阪」でも商品の入出荷業務を行っているが、ピッキング後の商品搬送に多くの労力がかかり、トラックの荷待ち時間にも影響している。新しい自動搬送ロボット「Lexx500」は地面の2次元コードに従って軌道走行する搬送ロボット「AGV」と、センサを搭載して自己位置を把握しながら走行ルートを導いて自律走行する搬送ロボット「AMR」の双方の特長を併せ持ち、現場に合わせた庫内物流の自動化を進めることが可能としている。

新ロジス大阪では、この「Lexx500」をAMRとして活用し、商品を積載した6輪台車の地点間搬送作業等を自動化して、商品の搬送時間と労力の大幅な削減を目指す。そして、トラックドライバーの荷待ち時間の短縮に繋げ、2024年問題にも対応していくとしている。

●実証事業概要
事業名称:AMR 活用による倉庫内荷役作業の自動化・効率化実証事業
場所:新ロジス大阪(大阪府東大阪市吉田下島1ー10 SGリアルティ東大阪2階)
実施期間:2024年11月~2025年1月(予定)
実証内容:商品ピッキング後の搬送業務にAMRを採用し、自動化・機械化を行うことで商品搬送における搬送時間および荷役作業員の労力削減