SBSホールディングス㈱は6月27日、SBS東芝ロジスティクス㈱が、(公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が主催する「全日本物流改善事例大会2024」で優れた改善事例に贈られる「優秀物流改善賞」を受賞し、6月26日に表彰を受けたと発表した。なお、本件は2021年以降、4年連続の受賞となる。

今回受賞したSBS東芝ロジスティクスの大分ロジセンターは、「ムリ・ムダ・ムラ取り改善による作業者の負荷軽減~ストレスのない作業を目指して~」と題して、作業者が日頃ストレスを抱えて業務を行っているとの声を受け、ビデオチェックで詳細に要因の分析を試みた。その結果、作業中の見る・探す・考える・待つ・屈むといった行動からストレスが生じていることを発見。これらのムリ・ムダ・ムラを取り除くことで、ストレスの低減に加えて作業時間短縮と品質向上を実現した。

右から、JILSの大橋徹二会長、SBS東芝ロジスティクスの塩手規子氏

大分ロジセンターの吉永富士男氏は、「暗黙知である”現場作業員のストレスを可視化する”というアプローチで改善を進めました。将来は開発中のAIやロボットを取り入れてさらなるストレス軽減と作業性向上に向けて精進していきたいと思います」と受賞の喜びを語った。

また、受賞には至なかったものの、同大会では同社物流改革推進部企画グループが「画像を用いたロジ現場のカイゼン~合理的安全対策の確立~」をテーマとし、習熟度の異なる現場作業者の安全品質の維持・向上に向けて安全支援AIシステムの開発について発表した。現場の作業状態の画像をデジタル化し、AIが作業者の不安全行為を検知・判断することで、事故の抑止や安全品質への意識向上を図り、さらに、同システムを保管・梱包効率や半導体検品へと技術転用する取り組みを紹介した。