大塚グループの医薬品等の物流を担う大塚倉庫㈱とかゆみ止め薬「ムヒS」等を製造販売する㈱池田模範堂は10月10日、2022年より協議を開始し、同日より東日本拠点、西日本拠点から全国へ共同物流を開始すると発表した。

医薬品業界では、流通過程の品質保証水準を定めた「GDPガイドライン」(※1)に準拠し、輸配送品質の確保と安定供給の双方に対応することが求められている。今回の業務提携により、池田模範堂は在庫拠点を富山の1拠点から東西2拠点に分散することにより、「異常気象による積雪や豪雨など災害時の事業継続」「2024年問題に備えた輸配送車両の効率化」を実現していくとしている。

また、大塚倉庫の共通プラットフォーム(※2)という共同物流の仕組みを活用することにより、保管スペースの有効活用、データやITを駆使し、サプライチェーン全体の最適化を目指し、医薬品安定供給体制の構築を図るとしている。

※1:医薬品の保管・輸送に関わる国際的な適正流通基準

※2:大塚倉庫が展開する食品・飲料・医薬品・日用品の共同物流