京都市の不動産管理会社㈱フラット・エージェンシーと㈱ライナフは10月3日、フラット・エージェンシーの管理物件に、ライナフが提供するサービス「スマート置き配」を導入したことを明らかにした。

●フラット・エージェンシーの導入理由
(1)物件の付加価値強化
フラット・エージェンシーの管理物件では宅配ボックスがない場合もあるため、付加価値強化になると考えた。

(2)「物流の2024年問題」「脱炭素」など社会課題対策に
「2024年の物流問題」が迫る中、フラット・エージェンシーは「スマート置き配」によって配達の効率化を図り、配達員の負担軽減につながると考え、導入を決定。同社は以前からSDGsへの取り組みを積極的に行っており、京都市と連携して市内の大学生と「脱炭素」に向けたワークショップ等を開催している。「スマート置き配」サービスもSDGsへの取り組みに寄与できるため、推進していくとしている。

●「スマート置き配」
https://lp.linough.com/smartokihai

ライナフの「スマート置き配」は、オートロックつきマンションでスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を用いて共用エントランスの鍵をデジタル化することで、受け取り側があらかじめ指定した場所に配達員が荷物を届けるサービス。配送パートナーごとに認証された配達員のみが入館できる仕組みのため、エントランスの解錠履歴はすべて記録される。マンションオーナー・管理組合・管理会社の「初期費用」、「月額費用」、「工事費用」等はすべて無料。昨今、配送員を装った強盗事件が相次いで発生しており、置き配はそうした犯罪被害を防止するほか、宅配ボックスにおけるトラブル解消や再配達削減効果にも寄与するとしている。