㈱ライナフは9月19日、同社が提供する「スマート置き配」の申し込み棟数が大阪で1,000棟を突破したと発表した。

同社によると、首都圏での導入棟数4,000棟超(※1)、北海道で1,000棟突破(※2)に続くもので、関西地域でのさらなる「スマート置き配」の普及を目指している。

●「スマート置き配」とは
https://lp.linough.com/smartokihai

「スマート置き配」は、オートロック付きマンションにおいてスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を用いて共用エントランスの鍵をデジタル化することにより、受け取り側があらかじめ指定した場所に配達員が荷物を届けるサービスを指す。

導入の目的は、「宅配ボックス不足解消による再配達削減」および「誤配や無理な詰め込み、空の状態での使用など宅配ボックスのトラブルの削減」としている。

●「スマート置き配」の特長と目標
「スマート置き配」は、配送パートナーごとに認証された配達員のみが入館できる仕組みになっているため、エントランスの解錠履歴はすべて記録される。マンションオーナー、管理組合、管理会社の「初期費用」、「月額費用」、「工事費用」等は無料。

オプションで、内覧時など遠隔で解錠可能にする各種エントランス操作を付与することも可能で、所有者、管理会社にとって多くのメリットを提供する。

●「置き配サービス」の導入効果
同社では、置き配をすでに導入済みの管理会社を対象に、「置き配に関するアンケート調査」(※3)を実施。その結果、「リーシング強化につながった」「宅配ボックス関連のトラブルが減少した」など置き配導入による効果が実証されたとしている。

「置き配に関するアンケート調査」

●導入した「大阪府住宅供給公社」のコメント
〇導入に至った背景、理由について
当公社が令和3年度にオートロック付き物件の経営開始したことがきっかけです。宅配ボックスを設置していましたが、置き配という荷物の受け取り方法の選択肢が増えることで、入居者様の利便性が向上すると考えました。
また、大手ECサイトも置き配がデフォルト設定になっており、マンションにおいても置き配利用できることが徐々にスタンダードになっている背景もあり、置き配サービスには非常に共感できました。

〇治安の面で「スマート置き配」の効果は
オートロック付きマンションでもセキュリティを維持した置き配を実現できるかということは注意を要する点でしたが、導入した物件に関して、設置から半年程経過していますが、クレームやトラブルは発生していません。

〇「スマート置き配」を通した大阪府住宅供給公社様の今後の目標について
公的な住宅管理事業者として、単身の高齢者や子育て世代等を積極的に受け入れていくことがミッションです。置き配サービスは、ご高齢の方でしたら重い荷物を宅配ボックスから運ばなくても済み、小さいお子様がいらっしゃるご家庭でしたらインターホンの呼び出しが鳴ることなく荷物を受け取れるため、喜んでいただけることを期待しています。

※1:リリース:https://linough.com/press20230110/

※2:リリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000087.000015549.html

※3:期間は2023年6月13日~6月30日に実施し、管理会社133社から回答を得た。詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000015549.html