㈱寺岡精工は8月22日、同社が開発した世界初の「減算式はかり」(※1)を使ったバルク販売システム「GramX」が、㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が8月24日にオープンする「ドン・キホーテ」の新業態店舗「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」に初めて導入されると発表した。

「GramX」設置イメージ 
減算式はかり

「ドミセ」店舗イメージ

量り売りは欲しい商品を好きな量だけ重さを量って購入する買い物形態で、商品の内容量に左右されず買い物の幅が広がるほか、近年では買い過ぎによるフードロスの削減、プラスチック個包装の削減等の環境配慮の観点からも注目されている。

今回「GramX」が導入される「ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」はディスカウントストア「ドン・キホーテ」のオリジナルブランド商品「情熱価格」を中心に販売する新業態店舗。ドンキ初の量り売りコーナーを設け、全10種類のナッツ、全12種類のドライフルーツ、さらにドミセ限定の「道玄坂通ブレンド」を含む全9種類の珈琲豆をラインナップする。

「GramX」は、単価の異なる複数商品のセルフサービスでの量り売りを容易にするソリューションで、商品は最初から秤に乗った状態で陳列され、顧客が商品を取ることで秤上から減った重さから、購入量と価格を算出し、リアルタイムで秤に表示する。

従来の量り売りでは、容器に取った商品を秤に乗せるまで購入量・価格がわからなかったが、「GramX」なら表示を確認しながら欲しい量をぴったり購入できるほか、「GramX」は NFC(※2)技術を用いて秤とICカード等との紐付けを行う。複数商品を購入する場合でもカードを秤のタッチポイントにかざすのみで、その都度精算ラベルを出す必要なく、最後にまとめて発行できるとしている。