SBSホールディングス㈱は6月28日、SBS東芝ロジスティクス㈱が、5月に(公社)日本ロジスティクスシステム協会(JILS)が主催する「全日本物流改善事例大会2023」で最も優れた改善事例に贈られる「最優秀物流改善賞」を受賞し、同日に表彰式が行われたと発表した。

今回受賞した包装・設備技術グループは「DFL思考 × 包装デザインアップデートによる顧客価値共創~工業用電子管におけるコスト低減、作業性向上、サステナビリティを追求~」と題し、従来の箱はコスト高・作業工数増・環境負荷増(プラ使用)が主な問題点であることに着目。DFL思考にて顧客製品仕様を制約条件と捉えて協働し、包装デザインのオール段ボール化・コンパクト化に取り組んだ結果、包材費65%減、作業工数30%減、プラスチック100%減(脱プラ)、CO2量25%減を実現した。

同大会における同社の受賞は、2022年の「優秀物流改善賞」、2021年の「物流合理化努力賞」に引き続き、3年連続となる。包装・設備技術グループの戸田太地氏は「当社の強みの1つであるDFLアプローチでお客様と協働することで、付加価値のある環境負荷低減・持続可能性を実現できた。今後も、包装改善を切り口として様々な業界のお客様とコラボレーションすることで、コスト削減はもとより、昨今の課題であるCO2やプラスチック、作業負荷の削減などに貢献できるよう邁進していきたい」と受賞の喜びを語った。

また、受賞には至らなかったものの、同大会では同社関西支店が「家電量販ECセンターの成長に合わせた現場改善」をテーマに、顧客のEC成長計画に合わせて対応力の強化が必要となった小物エリアについてピッキング・梱包・繁忙期の課題に対して改善を行い、現場と一体となって目標生産性を達成した取り組みを発表した。