ユニ・チャーム㈱は7月27日、同社生産子会社のユニ・チャームプロダクツ㈱が第23回 物流環境大賞(※1)で「先進技術賞」を共同受賞し、(一社)日本物流団体連合会より表彰されたと発表した。

※1:(一社)日本物流団体連合会が、物流部門における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、物流の健全な発展に貢献した団体・企業または個人を表彰するもの。「先進技術賞」は物流の高度化、効率化、デジタル化に対応し、先進的な技術を活用して環境負荷低減に貢献した事業者へ授与されるもの。

●受賞理由
ユニ・チャームプロダクツ㈱は住友精化㈱、井本商運㈱、㈱日立物流、㈱バンテックと共同で、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを取り入れ、物流の選択肢を拡充する取り組みを進めた。今回の取り組みにより、二酸化炭素(CO2)排出量の低減やトラックドライバーの労働時間が短縮する等、将来にわたる持続可能性への貢献が高く評価され、今回の受賞となった、としている。

●具体的な取り組み内容
(1)モーダルシフトを実現
兵庫県から福岡県への紙おむつ資材輸送について、トラック輸送から海上輸送へモーダルシフトを実施した。

(2)海外輸出用のコンテナを国内資材輸送用に転用するラウンド運行を実現
トラックで輸送していた紙おむつ資材を、積載量の大きい海外輸出用40ftコンテナへ変更することによって、運行回数を半減したほか、荷下ろし後のコンテナは福岡県から海外への製品輸出に活用する仕組みを構築した。

(3)海外輸出用の荷物積み下ろしを自動化
輸出用のコンテナへの荷物の積み下ろし作業について、バンニングマシン(※2)の導入によって労働負担を軽減した。

※2:段積みおよびバラ荷物の積み下ろしを人手作業から機械により搬出入する装置。

今回の取り組みを通じてCO2排出量の61.8%削減(年間換算271トン)、ドライバー運転時間59%削減(年間換算2,077時間)、輸出コンテナ荷物の積み下ろし作業の時間を削減(年間875時間)した。