SBSホールディングス㈱は7月14日、SBS東芝ロジスティクス㈱が6月27 日に(一社)日本物流団体連合会主催「第23回物流環境大賞」で、「サステナブル活動賞」と「特別賞」を受賞したと発表した。

同大賞は物流における環境保全の推進や環境意識の高揚等を図ることを目的とし、2000年から行われている表彰制度。同社は環境保全に資する優れた取り組みにより、サステナブルな社会の実現に貢献し優れた改善事例に贈られる「サステナブル活動賞」1件と、環境保全のため物流の健全な発展に貢献した事業者に贈られる「特別賞」4件、計5件を受賞した。

●受賞テーマ(カッコ内は同社受賞部門)
○サステナブル活動賞(物流改革推進部)
・「コンテナ本数削減・積載効率向上のための製品開発まで遡った連携改善取組み」
本件は製品の包装設計を見直し、コンテナ積載効率の向上によりCO2削減を実現したもの。荷主である㈱東芝と製品設計・営業・包装設計の部門が連携し、製品サイズを海上コンテナ・パレットサイズに合わせて最適化、さらには本改善に対応するよう、最終顧客の製造工程の変更を提案・折衝を行った結果、輸送コンテナ積載量の大幅なアップを可能にし、輸送CO2削減による環境負荷低減を実現した。

右から、㈱東芝電池事業部の志水氏、日本物流団体連合会の池田会長、SBS東芝ロジスティクス物流改革推進部の秋元氏

○特別賞(4部門受賞)
・「共配運送の効率化による車両台数の削減 (輸送CO2排出量の削減)」(事業戦略・改革部)
従来、配送担当者の経験によって補っていた自動配車計画に、各荷主の異なる商流情報を集約する1つのデータベースを構築することで、自動配車システムを最適化し積載率向上を実現した。

・「上海発香港向けモーダルシフトによる輸送CO2排出量の削減」(電子デバイスロジ部)
上海から香港へのトランジスタ・IC製品の輸送について、トラック輸送から鉄道輸送へ転換し、輸送CO2排出量の削減を実現した。

・「棚搬送ロボットシステムと太陽光発電設備を導入し、荷役生産性向上と省エネ化の実現」(北関東支店)
SBS東芝ロジスティクス拠点に棚搬送ロボット(AGV)20台、ワーキングステーション5基と太陽光発電設備を導入し、環境負荷低減および作業負担軽減を実現した。

・「中重量物の電機製品のSDGs視点での包装3R改善活動」(三重ロジセンター、府中ロジセンター)
SDGs視点での輸送時の梱包形態の改善を進め、梱包材のReduce、Reuse、Recycleを実現した。