センコーグループホールディングス㈱は6月29日、センコー㈱、㈱ランテック、埼玉南センコーロジ㈱が(一社)日本物流団体連合会(物流連)から「第23回物流環境大賞」の特別賞3件を受賞したと発表した。

6月27日に行われた授賞式。
左から、センコーの河合利広取締役常務執行役員、日本物流団体連合会の池田潤一郎会長、不二製油㈱の青木由芽子氏
左から、埼玉南センコーロジの坂口宏司社長、池田会長、
㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの辻慶智氏、センコーの河合利広取締役常務執行役員
左から、池田会長、ランテックの加藤田秀之常務取締役

同大賞は2000年6月に創設され、優れた環境保全活動や環境啓蒙活動、あるいは先駆的な技術開発等で、物流業界の発展に貢献された企業等を表彰する制度。

●受賞内容
(1)物流拠点の移転による、トラック走行距離短縮/中継輸送導入によるドライバー労働時間削減
従来、不二製油の千葉工場から関東一円(埼玉、茨城、栃木、群馬等)への配送において、工場近接倉庫での一時保管や他の倉庫へ移送していたが、埼玉県のセンコー倉庫へ移転することにより、トラック走行距離を短縮することでCO2削減を実現。また、大阪府から関東向けの輸送をトレーラーによる中継輸送に切り替え、CO2削減およびドライバーの負担軽減を実現できたことが評価された。

(2)東西拠点間幹線の鉄道利用によるモーダルシフト
センコー、埼玉南センコーが㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの埼玉県から大阪府への雑貨輸送について、トラックから鉄道輸送へ転換し、CO2削減およびドライバーの負担軽減を達成したことが評価された。

(3)車両大型化と鉄道コンテナへのモーダルシフト
ランテックは小口混載便(冷凍冷蔵用食品)の輸送について、宮城県から兵庫県へはトラック輸送から鉄道輸送へ転換、さらに福岡県から広島県、福岡県から兵庫県へは13.5トン冷凍車から20トントレーラーへと車両を大型化し、2つの輸送ルートを統合することで、CO2削減とドライバーの負担軽減を実現したことが評価された。