フューチャー㈱は7月14日、フューチャーアーキテクト㈱とエムオーエアロジスティックス㈱が、フューチャーアーキテクトの独自開発したOCR(Optical Character Recognition:光学文字認識)ソリューション「Future EdgeAI」(※1)をエムオーエアロジスティックスの輸出業務に導入し、6月からの試行運用を経て、7月より本格運用を開始したと発表した。これにより、現場業務の標準化と大幅な効率化、顧客対応の迅速化を実現する。
エムオーエアロジスティックスは、商船三井ロジスティクスグループの国内オペレーションの中核を担っており、AEO認定(※2)に基づく高い法令遵守体制を強みに、航空・海上の輸出入通関、倉庫物流管理、輸入混載など国際物流サービスを一貫して提供している。フューチャーアーキテクトは様々な業界の経営とAIをデザインし、戦略立案から実装までを手がけるコンサルティングファーム。物流領域においては業務知見と最新技術に精通した専門チームが顧客の物流改革とDXを多面的に支援している。
同プロジェクトでは、エムオーエアロジスティックスの成田ロジスティクスセンターにおける航空貨物の輸出業務に対して「Future EdgeAI」を導入し、現場でのケースマーク(※3)情報の読み取りからシステム登録に至るフローをデジタル化した。
これまで同拠点では、貨物に貼り付けられたケースマークや貨物サイズ等を帳票に手書きし、その内容を手入力でシステムに登録していた。しかし、ケースマークに記載された多種多様な情報を正確に読み取るには専門知識が必要なことから、特定の作業員へ業務が集中しており、属人化の解消が課題となっていた。また、業務効率を高めるために、データ登録におけるタイムラグの解消をはじめ、作業者による情報入力のばらつきを解消することによる検索性の向上や、営業部門を介した荷主企業への入荷通知を早期化するための迅速な情報連携の手法も求められていた。
今回の「Future EdgeAI」の導入により、倉庫作業員がケースマークをスマートフォンで撮影するだけで、必要な情報を高精度に読み取り自動入力する仕組みを、既存システムに改修を加えることなく3か月という短期間で構築した。これにより、誰もが正確かつ迅速に処理できる業務の標準化が実現した。現場のデータが即時にシステムへ反映され、入力方式が自動で統一されるようになったことで、営業部門は荷物の状況をリアルタイムな把握が可能になった。本格導入を開始した6月に行った1か月間の効果測定では、月間約110時間の作業時間削減が確認され、大幅な業務効率化とサービス品質の向上が実証された。
両社は今後も連携を深め、さらなる業務効率化や生産性の向上、より高品質なロジスティクスサービスの提供を図るほか、物流業界が抱える労働力不足等の社会課題解決に貢献する。
※1:EdgeAIとは、AIを搭載した端末が収集したデータを端末内で処理し、推論・学習を行うことで、瞬時に判断を出す技術。「Future EdgeAI」はフューチャー㈱の登録商標。
※2:高い業務遂行能力を有し、貨物のセキュリティ管理とコンプライアンス(法令遵守)の体制が十分に整備された事業者として、財務省から付与される認定。
※3:ケースマークとは、貨物を識別できるよう外装に貼付けされた記号・番号や文字のこと。貨物の内容、取扱い上の注意点、重量、仕向地等、多くの情報を含む。シッピングマークともいう。
●OCRソリューション「Future EdgeAI」とは
スマートフォンやハンディーターミナル等の携帯端末で書類や伝票を撮影するだけで、その場で即時にデータ化する。漢字、ひらがな、カナ、英数字など様々なフォントの活字に加え、手書き日本語も高精度で読み取ることができ、画像補正技術により印刷面に擦れ・ノイズ、水濡れ、折れ・曲がりのあるバーコードや文字も読み取り可能。現場での業務運用に対応した様々な機能の適用や、個別のカスタマイズも可能。
URL:https://future-edge-ai.biz

