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物流連、第19回「物流連懇談会」開催

2021/10/21

(一社)日本物流団体連合会は10月20日、東京都千代田区の学士会館において、第19回「物流連懇談会」を開催した。

同懇談会は物流業界の幅広い会員の参加を得て、会員への情報提供、会員相互の情報交換・交流のために行われている。緊急事態宣言が全国的に解除された後ではあったが、新型コロナ感染症対策を講じた上で、対面にて開催する運びとなった。

今回は、日本通運(株) 代表取締役副社長の石井孝明氏による「安心・安全な医薬品サプライチェーンの構築を目指して」と題する講演が行われ、会員企業の代表者や幹部等72名が参加した。

冒頭、池田物流連会長の挨拶ののち、石井氏の講演会が始まり、講演では、日通が医薬品物流に取り組む理由として、ESG経営という視点だけでなく、医薬品業界全体のニーズとして高品質で安定的かつグローバルな物流システムが求められていること等を挙げ、これまで約5年間にわたり、全社一丸となって、医薬品物流の全体最適を実現するサプライネットワークの構築に取り組んでいるという説明があった。

グローバルな医薬品物流のプラットフォームの構築に当たっては、世界共通の品質管理基準を満たすため、世界保健機関の医薬品の品質保証基準(GDP)に準拠した複合的な物流の管理システムを新たに開発したことを明かした。
同プラットフォームをオープン化して展開することにより、複数の世界的医薬品メーカーの原材料輸送、製品の保管、輸送におけるグローバルな共同配送を実現し、世界的な医薬品物流分野においてディファクトスタンダードを確立していくという長期的なビジョンも示された。

講演後の質疑応答では、受講者から、なぜISOではなくGDPの準拠を目指したのか、共同配送にあたり相反する輸送ニーズがある場合の対応など、についてどのように課題を解決していったのかといった踏み込んだ質問があった。

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