[最新ニュース] その他

物流連、第18回「物流連懇談会」開催

2021/04/12

(一社)日本物流団体連合会は4月9日、東京都千代田区の学士会館において第18回「物流連懇談会」を開催した。新型コロナ感染症対策を講じた上で対面で開催する運びとなった。

今回は新日本海フェリー(株) 代表取締役社長で、東京九州フェリー(株) 代表取締役の入谷泰生氏から「長距離フェリーは現代の北前船か」と題する講演が行われ、会員企業の代表者や幹部等65名が参加した。

講演では、演題の長距離フェリーのルーツは北前船であるとの入谷社長の考え方に基づき、古代から近世にいたる日本海の海上運送における北前船の発達と明治期から現代にいたる長距離フェリーの役割の変化について豊富なデータや写真を交えての比較、解説がなされた。

また、もともと「渡し舟」的な輸送手段であったフェリーを大量かつスピードをもって輸送できる新たな輸送モードとして長距離フェリー網を整備、発展させてきた長距離フェリー業界の功績と現在、社会的要請でもある「環境負荷の低減」、「労働問題」、「物流の効率化」に役に立つ輸送モードとして期待に応えるべく、さらなる進化を遂げている長距離フェリーの現状について説明がなされた。

さらに、スピードアップとカーボンニュートラルを同時に実現するという難しい課題についても積極的に取り込んでいくとの長期的なビジョンが示された。

講演後の質疑応答では、受講者から物流業界が直面する諸課題を解決していく上で長距離フェリーの役割に期待する声が多くあり、「環境負荷の低減」、「労働問題」、「物流の効率化」のメリットを「見える化」して利用者にアピールすることが急務だと入谷社長は回答した。

|↑一覧に戻る|