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物流連、第17回「物流連懇談会」を開催

2020/10/05

(一社)日本物流団体連合会は10月2日、東京都千代田区の学士会館で第17回「物流連懇談会」を開催した。

同懇談会は、物流業界の幅広い会員の参加を得て、会員への情報提供、会員相互の情報交換・交流のために行われている。新型コロナ感染症対策を講じた上で対面で開催する運びとなった。

今回は、F-LINE(株) 代表取締役 社長執行役員の深山隆氏から「物流業界の課題とF-LINEが描く『超・物流』戦略」と題する講演が行われ、会員企業の代表者や幹部など69名の参加があった。

冒頭、渡邉健二物流連会長の挨拶ののち、講演では、同社の前身となる食品メーカー6社で立ち上げた「F-LINEプロジェクト」の目的、プロジェクトから会社として立ち上げ、北海道と九州で行ったトライアル事業の内容、さらに食品メーカー5社の出資による新生F-LINE(株)の設立に至る詳細なプロセスの説明があった。

さらに新生F-LINEのミッションとして現在「物流の整流化」、「物流関連プラットフォーム」の構築、「永続的な物流競争力」の実現に向けたそれぞれの取り組みについて説明があった。「物流の整流化」では、食品メーカー6社(カゴメ、味の素、ハウス、Ⅿizkan、日清オイリオ、日清フーズ)における伝票統一によるムダの排除、工場から食品卸までのリードタイムの1日延長による計画配送の実現、荷卸時のサービス作業の排除等の取り組み事例の説明、「物流関連プラットフォーム」の構築では、先の6社に加え、キッコーマン、キユーピーに参加を呼びかけ、「横連携」を強化し、食品卸、小売といった業界の「縦連携」による課題の解決に向けた具体的な検討についての説明があった。そして、これらを基盤として人財育成、設備開発、新技術の導入を積極的に取り込み未来につながる「永続的な物流競争力」の実現を目指していくという長期的なビジョンについても説明が行われた。

講演後の質疑応答では、受講者から食品卸との交渉の進捗状況やさらなるメーカーを加えた「横連携」の広がり、これら課題の達成期限等踏み込んだ質問があった。

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