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ヤマト、9月より新デザインの制服を着用へ

2020/08/21

ヤマトホールディングス(株)は8月21日、さらなる「働きやすさ」と「環境への配慮」をコンセプトに製作した新制服を発表した。

今年9月16日から顧客対応を行うセールスドライバー(SD)や窓口受付スタッフが同制服の着用を開始する予定。

●特徴
(1)働きやすさ
(a)伸縮性・耐久性
・新素材設計で従来よりも大幅な伸縮性を実現しながら日常業務に十分な強度と耐久性を実現

(b)安全性
・高輝度の反射材をデザイン要素として使用(防寒着・ブルゾン・ベルト・安全靴)し、夜間の視認性を確保
・帽子はつばの長さを一般的な帽子に比べ少し短めにすることで、特に車両運転時の上部視認性を確保
・安全靴のインソールを改良し衝撃吸収性を向上

(c)撥水性・防寒性
・防寒着、ブルゾンの撥水性を向上(JIS L 1092 スプレー試験で最高の5級評価)
・防寒着は中綿の量を調整した 3 種類から地域ごとに選定
・防寒着は前開きのファスナー部分にかぶさる布を二重にして防寒性を向上

(2)環境への配慮
(a)CO2の削減
・新制服の生地に植物由来PET素材(※1)を採用し、CO2削減に貢献(※2)
※1:さとうきび廃糖蜜(砂糖をつくる工程の副産物)を粗原料とし、モノエチレングリコール(MEG)を合成、これを用いたポリエチレンテレフタレート(PET)。植物(さとうきび)約30%由来の素材。
※2:植物由来PET素材を使用した制服約220万点(初回製造枚数計算)は、一般的な化石燃料由来PET素材と比較して約500tCO2の二酸化炭素削減に効果があるとされている。これは東京ドーム約24個分のブナの天然林(約110ha)が1年間に吸収・蓄積するCO2量に相当。(出典:東レ(株))

(b)タイプⅠ環境ラベル認定
・植物由来PET素材を使用した商品としてタイプⅠ環境ラベル(日本では「エコマーク」)の認定を取得。

(c)資源循環
・使用後の制服(生地すべて)は、マテリアルリサイクルを実施し、資源循環を促進

(3)デザイン性
ファッションブランドを中心に活躍するデザイナーの相澤陽介(あいざわ・ようすけ)氏がデザインを担当。これまで築いてきた伝統や信頼を継承しつつ新たな100年に向け革新的な制服のデザインに取り組んだ。

●開発経緯
コンセプトである社員の「働きやすさ」と「環境への配慮」を追求するため、オリジナルの素材を開発し、全国各地で働く第一線の社員へヒアリングやモニタリングを実施、着用した感想等を集約、改良を繰り返した。また、これまで植物由来PET素材は、量産できる環境が世界的にみても整備されていないことから、生産コストが高く、採用する企業が少ない現状だったが、今回、東レ(株)、帝人フロンティア(株)が量産可能な生産環境を構築し、実現した。

●ヤマトの新制服

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