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日本通信販売協会、お取り寄せに関する消費者実態調査を発表

2014/01/16

公益社団法人日本通信販売協会(JADMA、事務局:東京都中央区)は、お取り寄せに関する消費者実態調査を発表した。

同協会では、設立30周年を記念して、「ジャドマ通販研究所(http://www.jadma.org/tsuhan-kenkyujo/)」を開設し、通信販売に関する調査レポートを定期的に発表している。このたび調査レポート第4弾として、「お取り寄せに関する消費者実態調査」をテーマに、インターネットリサーチにて、過去1 年以内にインターネット通信販売を利用したことがある全国の15歳~69歳の男女を対象に調査を行い、計1,000の有効サンプルを得た。

ここでの「お取り寄せ」とは、通信販売で「グルメ商品」や「地方名産品(主に食品)」を自宅に配送してもらうことを言う。

全回答者(1,000名)のうち、何らかの商品をインターネット通信販売(以下ネット通販)で「お取り寄せ」したことがある人は約6割(57.3%)となり、ネット通販での「お取り寄せ」が定着していることを再確認できる結果になった。

また、年代別に見てみると、ネット通販でのお取り寄せの経験率は年代が上がるごとに高くなっており、10代では21.1%、20代では44.9%、30代では57.5%、40代・50代では73.1%、60代では74.1%となっている。40代以上の人の7割以上がネット通販でのお取り寄せを経験しているが、人生に余裕が出てくる年代の楽しみにもなっているのだろうか。

ところで、どのような商品がネット通販でお取り寄せされているのだろうか。

お取り寄せ経験のある573名に、お取り寄せしたことがある商品を聞いたところ、1位「洋菓子・スイーツ」(47.3%)、2位の「コーヒー・茶・ジュース」(25.8%)、3位「エビ・カニ」(25.3%)、4位「お酒(ビール・ワイン・焼酎・日本酒)」(23.7%)、5位「和菓子・和スイーツ」(22.0%)となった。ティータイムのお供から贅沢なグルメまで、お取り寄せが幅広く利用されていることが窺える結果となった。

それでは、お取り寄せによって、感動するような商品には出会えているのだろうか。

感動経験率(ネット通販のお取り寄せ経験者が、お取り寄せをした各商品に対して「お取り寄せをして良かった、感動した」と回答した割合)が最も高かったのは「エビ・カニ」(51.0%)だった。お取り寄せ経験率としては3位だったが、感動経験率では1位になった。以下、2位は「明太子・たらこ・いくら」(48.2%)、3位は「洋菓子・スイーツ」(46.5%)となった。「明太子・たらこ・いくら」は、お取り寄せ経験率としては9位でしたが、感動経験率では2位にランクインした。魚介類のお取り寄せで感動する商品に出会える人が多いようだ。寒い冬の鍋に、お取り寄せした「エビ・カニ」を入れる、そんな光景が目に浮かぶ。

便利で楽しく、感動することさえあるお取り寄せも、トラブルに見舞われてしまうと台無しだ。ネット通販でのお取り寄せ経験者573名のうち、何らかのトラブルを経験したことのある人の割合は7.5%だった。大多数の人はトラブルに遭遇せずにお取り寄せを楽しめているようだが、残念ながらトラブルを経験している人もいるようだ。

お取り寄せでトラブルを経験した人は、具体的にはどのようなトラブルに遭遇したのだろうか。

トラブル経験者43名の自由回答の内容を見てみると、「腐っていた」(60代女性、みかん注文者)・「髪の毛が混入していた」(30代女性、ロールケーキ注文者)など【商品の質に関するケース】、「色が写真と違った」(30代男性、フグ刺し注文者)・「思っていたのと違っていた。肉の切り口の筋目が逆で固かった」(60代男性、お肉注文者)など【注文者の想像と違っているケース】、「指定した期日に届けてもらえなかった」(40代女性、梅干し注文者)・「同封されていた明細が別の人のもので、自分の明細がその人に届けられていた」(40代男性、ウニ注文者)など【配達時のミスに関するケース】、「中国の産地偽装品だった」(60代男性、ウナギのかば焼き注文者)など【産地に関して疑いのあるケース】の4つに分類できた。

いずれのケースも、ネット通販のリスクが垣間見えるものだ。異物の混入や商品の劣化など、消費者側の注意だけでは完全に回避しきれないものもある。消費者ができる対策としては、表示された情報(特に品質管理や万が一の際の返品・交換について)をよく読む、疑問・不安に感じた点を電話やメールで問い合わせるなどが挙げられる。

<調査の概要>
調査タイトル:お取り寄せに関する消費者実態調査
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする過去1年以内にネット通販を利用した15歳~69歳の男女(男性・女性 各500名、10代・20代・30代・40代・50代・60代 各166~167名)
調査期間:2013年8月30日~2013年9月3日の5日間
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル(有効回答から1,000サンプルを抽出)
実施機関:ネットエイジア(株)

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