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ヤマト/SBS/鈴与が東大で高度物流人材育成教育開始

2020/01/27

ヤマトホールディングス(株)、SBSホールディングス(株)、鈴与(株)の3社は1月24日、2019年7月に設置した東京大学先端科学技術研究センターの先端物流科学寄附研究部門において、2020年4月から東京大学工学系大学院生に向けた講義を通じ、高度物流人材の育成のための教育を本格的に開始すると発表した。

少子高齢化やECの急激な発展による荷物量の増加、トラックドライバーの人手不足等の物流業界が抱える課題解決のため、従来とは異なる科学的視点でビッグデータやAI/IoT、ブロックチェーン等の先端科学技術を用いて物流を改革できる高度物流人材の育成を図り、物流企業が抱えている課題解決と日本経済の発展に寄与することを目指す。本講義の開講に先立ち、2020年3月4日に東京大学本郷キャンパスで公開シンポジウムを実施する。

●講義概要
(1)担当教授:西成活裕教授(東京大学先端科学技術研究センター教授)、井村直人特任教授(東京大学先端科学技術研究センター特任教授)、東京大学工学系、経済学系大学院教授、他
※プロフィール
西成活裕教授:東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、博士(工学)の学位を取得。その後、山形大、龍谷大、ドイツのケルン大学理論物理学研究所を経て、現在は東京大学先端科学技術研究センター教授。専門は数理物理学。様々な渋滞を分野横断的に研究する「渋滞学」を提唱し、著書「渋滞学」(新潮選書)は講談社科学出版賞等を受賞。
        
井村直人特任教授:1956年、石川県生まれ。1980年、東京大学農学部農芸化学科を卒業後、米国ゼネラルフーヅ研究所、英国クラフトフーズ研究所Director、味の素AGF(株)物流部長、同社研究所長、常務執行役員、常勤監査役等を歴任し、2019年より現職。博士(農学)。

(2)講義内容:
2020年4月から東京大学工学系大学院生に向け、「先端物流科学特論I II」という、物流に関連する様々な専門分野の教授や企業から招いた講師によるオムニバス形式の講義を開始する。また、同研究部門では、AI等を含む最先端の科学技術や物流の様々な実務などについて研究し、今後のあるべきロジスティクスの姿を議論、さらにロジスティクスの様々な課題について数理科学の視点からの研究を行う。

(3)講義開始時期:2020年4月

(4)その他
2020年1月10日、東京大学基金から寄附企業3社に「栄誉会員」の称号とともに記念の盾が贈呈された。

●公開シンポジウム開催概要
テーマ:「高度物流人材の育成のための課題と大学教育への期待」
~先端科学技術を使いこなし、物流の変革を推進する人材の育成とは~
日時:2020年3月4日(水)13:00~16:00
場所:東京大学本郷キャンパス山上会館
参加料:無料
プログラム(仮)
(1)「東京大学先端物流科学寄附研究部門の設置」
   東京大学先端科学技術研究センター特任教授 井村直人氏
(2)「現代の物流課題と今後の物流政策(仮)」
   国土交通省 総合政策局 官房審議官 金井昭彦氏
(3)「物流人材の育成に向けて(仮)」
   国土交通省国土交通政策研究所所長 佐々木良氏
(4)「物流業界における人材教育に関する課題認識と取り組み」
   ヤマトホールディングス(株)常務執行役員 牧浦真司氏
   SBSリコーロジスティクス(株)代表取締役社長執行役員 兼 SBSホールディングス取締役 若松勝久氏 
   鈴与(株)(未定)
(5)パネルディスカッション「物流の変革を推進する人材の育成」
   パネリスト:東京大学先端科学技術研究センター教授 西成活裕氏、各社発表者
定員:120名
申し込み方法:メールによる事前登録制(定員に達し次第締め切り)
メール本文に、「氏名(ふりがな)」、「所属(企業名・大学名(学部)」、「返信用メールアドレス」、「電話番号」記入の上、下記宛先へ。

東京大学先端科学技術研究センター 先端物流科学寄附研究部門 北村宛 logisticstodai@gmail.com

●左から、 東京大学の西成教授、鈴与の西ヶ谷専務、ヤマトHDの山内会長、SBSHDの入山専務、東京大学の井村特任教授

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