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物流博物館で「シキ車」の映画上映とミニ展示を開催

2020/01/20

物流博物館(東京都港区)は1月26日、9回目となるマンスリー上映会で「シキ車」特集を上映するほか、同日から3月29日まで昨年11月に引退した大物車(※1)「シキ800(※2)」のさよならミニ展示を開催する。

1月26日の上映会では、1960~70年代に大型変圧器の輸送の様子を撮影した3作品をデジタルリマスター版で上映される。

ミニ展示では、実際に使用された車票や物流博物館で所蔵している「シキ613」の模型等が展示される。

●上映作品
「380トンジンボール」(製作:新潟映画社/企画:日本通運(株))
「68の車輪」(製作:東京シネマ/企画:日本通運(株))
「超重量に挑む-500トントレーラとシキ611」(製作:(株)電通・電通映画社/日本通運(株))

(※1)大物車(おおものしゃ):普通貨車には積載できない重量品などを輸送する貨車のこと。現在の大物車による輸送は変圧器がほとんどになる。車種記号は「シ」。
(※2)シキ800:1973年に日本通運の私有貨車として製造され、主に大型変圧器の輸送を担った。変圧器は各重電メーカーによって貨車との接続部分の構造が異なっていたため、当初は各メーカーが自社の仕様に合わせて大物車を製作・所有していた。これに対しシキ800は荷受梁に工夫を施して各メーカーの方式に対応可能な150t級の汎用車として開発されたもの。最大長は26,680mm・160t積、中間梁使用時は最大長33,550mm・140t積。台車は一般的な2軸ボギー台車を8個用いる多台車方式。積載時は45km/hで運用し、空車時は75km/hで回送可能。昨年11月に行われた輸送を最後に運用を終了した。

●昨年11月に引退したシキ800

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