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物流連、第16回「物流連懇談会」を開催

2019/10/08

(一社)日本物流団体連合会は10月3日、東京都千代田区の学士会館において、第16回「物流連懇談会」を開催した。

同懇談会は物流業界の幅広い会員の参加を得て、会員への情報提供、会員相互の情報交換・交流のために行われている。

今回は日本貨物鉃道(株)代表取締役社長の真貝康一氏から「JR貨物の現状と今後の展開」と題する講演が行われ、会員企業の代表者や幹部等78名が参加した。

冒頭、渡邉物流連会長から挨拶と、東日本大震災前後4年の東北支社長経験など真貝社長のプロフィールの説明があり、講演会が始まった。講演では、2016年度、2017年度と2期連続の鉄道事業黒字化を達成したものの、2018年度は一転、西日本豪雨禍による減収減益となったこと、2019年度は新たな新規中期経営計画の初年度にあたり、事業領域の拡大や経営基盤の強化に向け全社一丸となって挑む現状が説明された。

特に鉄道事業の黒字化にむけた意識改革のための幹部合宿や、支社に権限を委譲し支社別責任体制を明確化するとともに、本社による部門別管理と有機的に結合させるマトリクス経営管理手法等、取り組み内容について具体的な説明があった。

また、東京貨物ターミナル駅内に建設中のマルチテナント型大型物流施設「東京レールゲート」を中心としたビジネスモデルや駅構内の無人化、次世代コンテナの開発、AIを使った危険予知活動の研究等、同社の新たな取り組みについても説明した。

最後に東日本大震災直後、被災地で不足する燃料を届けるために磐越西線経由で行われた郡山駅へのタンク車による特別編成輸送のプロジェクトの模様を記録した映像(福島放送開局35周年記念特別番組「希望のレール〜被災地へ燃料を!鉄道マンの挑戦記〜」(2016年9月25日12時放映)のダイジェスト版が放映され、どんな困難に直面しても立ち向かっていく同社社員の「鉄道魂」について真貝社長自ら熱く語る姿が印象的だった。真貝社長からの講演後、活発な質疑応答があり、講演会を終了した。

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