[最新ニュース] その他

ヤマト、車いすラグビー用車いすの輸送支援へ  

2019/08/26

(一社)日本車いすラグビー連盟(JWRF)とヤマトホ-ルディングス(株)は8月23日、オフィシャルサポーター契約を締結したと発表した。

●背景
車いすラグビーは四肢に麻痺のある障害者が車いすで競技する障害者スポーツとして1970年代にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツ。1996年のアトランタパラリンピックではデモンストレーション競技として初登場し、2000年のシドニーパラリンピックからは実施競技になった。

同競技は車いすによるコンタクト(相手の車いすに自分の車いすを衝突させること)がルールで認められている迫力満点の競技で、日本代表は前回のリオデジャネイロ2016大会では初の銅メダルを手にし、2018年の「GIO2018IWRFウィルチェアラグビー世界選手権」でも世界ランキング1位のオーストラリアを破り、金メダルを獲得。東京2020大会でメダル獲得が期待される競技の1つとなっている。

しかしながら、国内の競技用車いすを輸送する仕組みは確立されておらず、試合前後は選手自身が車いすを自家用車に乗せて運んだり、対応できる配送業者を自身で探す等、車いすの輸送手段の確保は選手の負担となっていた。

今後ヤマトがJWRFとのオフィシャルサポーター契約に基づき競技用車いすの輸送支援、輸送資材の開発を行い、選手の負担軽減を実現していく方針。

●主な支援内容
(1)競技用車いすの輸送支援
JWRF登録選手の合宿、遠征および大会等の参加時に、競技用車いすの国内輸送を行う。同サービスの利用を希望する選手には受付窓口を含めたスムーズな車いす輸送を実現する。

(2)競技用車いすの輸送資材の開発
車いす輸送に適した輸送資材の開発を行い、JWRF強化指定選手等が競技用車いすを輸送する際の負担軽減を実現する。

●車いすラグビーの日本代表(上)、東京2020オフィシャル荷物輸送サービスパートナーのマーク(下)

|↑一覧に戻る|