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富士経済、次世代物流システム・サービスの市場を調査

2017/10/05

総合マーケティングビジネスの(株)富士経済は、ロボティクスやAI、IoTの活用により、物流業務の機械化・自動化が進められている物流ビジネス関連システムおよびサービスの市場を調査。その結果を報告書「次世代物流ビジネス・システムの実態と将来展望2017」にまとめた。

同報告書では次世代物流システムとして、ロボティクス・オートメーション6市場、ロジスティクスファシリティ6市場、IoT6市場、AI4市場、今後さらに活性化するとみられる次世代物流サービス5市場を調査・分析し、物流業界の将来展望を明らかにしている。調査結果の概要は以下の通り。

1.次世代物流システム市場:ロジスティクスファシリティは、立体自動倉庫システムを中心に従来から安定した需要があり、構成比が大きい。近年では通販業界を中心に物流システムの自動化が進められていることから今後も堅調に拡大するとみられる。

IoTは物流のデジタル化、IT化の流れから近年市場が拡大しており、既に普及しているデジタルピッキングシステムや物流・倉庫管理ソフトに加えて、今後はスマートグラスや宅配ボックスが拡大するとみられる。

AIは物流における活用がこれからであり、今後AI音声認識活用物流システムやAI画像認識活用物流システムなどを中心に、急速に拡大していくとみられる。

ロボティクス・オートメーションは今後も成長が期待され、現場作業の自動化・省力化が促進される中で、AGV・アーム付AGV、次世代物流ロボット、物流向けパワーアシストスーツ、物流向けドローンといった新しいテクノロジーの導入が本格化し、市場は拡大するとみられる。

2.次世代物流サービス市場:製品回収・修理サービス、低温物流サービス、通販フルフィルメントサービスはすでに市場が立ち上がっており、特に低温物流サービスは国内では成熟市場となっている。

商品の注文の受付から引き渡しまでの一連の業務を代行する通販フルフィルメントサービスはネット通販市場の拡大により伸びている。参入企業、物流量の増加により物流業務を外部委託するニーズが増加している。

宅配業者が多品種少量生産が必要な事業者に対して3Dプリンタ用のデータ作成から造型、配送まで一括して提供する受託製造サービス、倉庫シェアリングは2017年に国内で立ち上がったばかりの市場で、今後は参入企業の増加やサービスの拡充により市場が拡大するとみられる。

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