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国交省、ラオス国立大学で物流の集中講座を開講

2017/03/20

国土交通省は3月9日から10日、日アセアン交通連携の枠組のもと、ラオス国立大等において、物流実務の知識・ノウハウ提供のための集中講義を開講した。日本の物流専門家による実践的な内容の講義は受講者から高く評価されるとともに、ラオス公共事業運輸省及び大学からは来年度以降の定期的・継続的な開講が要望されるなど、我が国の物流人材育成支援に対する高いニーズや関心が示された。

同講義は、(公財)SGH財団の協力のもと、佐川グローバルロジスティクス(株)の教育担当社員を講師として迎えて開講。ラオスの物流施設は、棚が未整備で置き場の明示もされていないなど、物流現場の運用レベルは低水準に留まっており、5S・ECRS手法(※)による業務改善・倉庫管理等、従来ラオスでは認知されていない物流現場の改善に関する実践的な内容に対して、受講者からは特に高い関心が示された。

同省国際物流課では、日本の質の高い物流サービスをアセアン域内に展開していくためにも現地の物流人材の確保・育成が不可欠との認識の下、今後も官民連携による物流人材育成事業を引き続き実施していく。

※5S=生産性や信頼性の判断基準…整理/整頓/清掃/清潔/躾(しつけ)
 ECRS=改善の4原則/eliminate(除去)/combine(結合)/rearrange(再編成)/simplify(単純化)

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