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ヤマト福祉財団、陸前高田市の竹駒保育園で竣工式開催

2013/03/21

公益財団法人ヤマト福祉財団(本部:東京都中央区)「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」の第3次助成先の一つである社会福祉法人陸前高田市保育協会(以下、陸前高田市保育協会)では、再建中であった竹駒保育園の竣工式を、3月29日(金)午前10時30分より執り行うと発表した。本施設は、陸前高田市における公共施設復興再生新築の最初の施設になる。

岩手県陸前高田市には、陸前高田市保育協会に属する五つの保育園があるが、東日本大震災で、その中の竹駒保育園と広田保育園の二つの施設が甚大な被害を受けた。海から6kmも離れた場所であったにもかかわらず、特に竹駒保育園は、川を逆流した津波によって建物が大規模半壊し、使用することができなくなった。震災後の一年間は系列の保育園である定員30名の下矢作保育園に55名の園児を受け入れ、職員室を保育室に代用するなどしてしのいできた。昨年4月からは仮設園舎に移り40人の園児を受け入れ、狭い園舎と園庭を有効利用しながら保育を行っている。

陸前高田市保育協会では未来を担う子供達のため、また復興に奔走する保護者のために、子供達を安心して預けられる施設の高台への移設を計画した。しかし、原型復旧の原則からはずれるため国からの補助を得られない状況だった。

同財団では、陸前高田市の復興に向けた地域就労環境を早期に改善するため、平成23年12月、竹駒保育園を高台に再建する費用として総額2億3,400万円の助成を決定した。

移転先は、以前の場所より10mほど高い位置となり、近くには小学校や住宅等の建設予定地があるため、今後は竹駒地区の教育の中心地として期待される場所だ。昨年7月30日に地鎮祭を行い、このたび待望の竣工式を迎える。

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