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ヤマト福祉財団、宮城県「七ヶ浜町水産振興センター」新設工事が起工

2013/02/26

2月25日、公益財団法人ヤマト福祉財団「東日本大震災 生活・産業基盤復興再生募金」の第4次助成先の一つである宮城県漁業協同組合では、平成25年9月の完成を目指す「七ヶ浜町水産振興センター」の起工式を、3月4日(月)午前11時より執り行うことを発表した。

海岸沿いに七つの集落があったことから名づけられたという七ヶ浜町は、仙台から東に約20㎞の宮城県中部に位置し、南は太平洋、東と北は松島湾と三方を海に囲まれ、起伏に富んだ景観や穏やかな気候にも恵まれた地域だ。日本三景・松島の一角を成し、海水浴場やサーフスポットとしても広く知られている。

宮城県で唯一、ノリ種苗の生産を行ってきた七ヶ浜町の水産振興センターは、国内生産の最北端ノリ生産地として『みちのく寒流のり』のブランド力を高めるべく、種苗生産に取り組んできた。また、マコガレイの種苗生産およびヒラメやホシガレイなどの中間育成、放流事業を行っていた。しかし、東日本大震災の津波により全ての事業はストップし、養殖業を営む生産者、漁業者は大きな被害を受けている。

宮城県漁業協同組合は、地域の養殖、漁業再建に不可欠な、『ノリの種苗生産・品質改良』『魚類・貝類種苗の中間育成』などの機能を有する水産振興センターを、避難施設を備えた3階建てで再建することを計画した。

同財団では、養殖業生産者や漁船漁業者の漁家経営の再起を促し、七ヶ浜町の漁業振興を早期に改善するため、復興のカギともいえる七ヶ浜町水産振興センターの再建費用として総額5億7,000万円の助成を平成24年2月に決定した。

<施設の概要>
名称:七ヶ浜町水産振興センター
住所:宮城県七ヶ浜町花渕浜字舘下75-11
建物概要:鉄筋コンクリート造、地上3階建て
敷地面積:3,162平方メートル
延べ床面積:1,842平方メートル
施設概要:作業管理棟(3階 会議室 兼 避難所、2階 施設管理事務所、1階 作業・実験所)、ノリ種苗(糸状体)培養棟、栽培種苗生産棟

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