NIPPON EXPRESSホールディングス㈱は6月27日、東京大学先端科学技術研究センター先端物流科学寄付研究部門が6月19日に開催した同部門発足5周年を記念した公開シンポジウムを後援し、同社の大辻智常務執行役員がパネルディスカッションに登壇したと発表した。
近年、物流を取り巻く環境は少子高齢化やECの急激な発展による荷物量の増加、2024年問題に起因するトラックドライバー不足等、多くの課題を抱えている。これらの物流課題を解決すると同時に持続可能な社会の実現に寄与するため、2019年7月に東京大学先端科学技術研究センターに物流企業からの寄付によって「先端物流科学寄付研究部門」が設置された。同研究部門では、物流が抱える様々な課題の解決に向けて、AI/IoT等の最先端技術や様々な数値解析手法を用いたソリューションの研究に取り組んでいる。また、東京大学工学系大学院生に対してもサイエンスから物流を構築できる高度物流人財の育成と輩出を目指し、実践的な教育プログラムを提供している。
NXグループは2022年より本取り組みに参画し、NXHD大辻智常務執行役員が講師の1人として教壇に立ち、また、学生の物流施設見学の受け入れを行う等、産学連携に取り組んでいる。
東京大学本郷キャンパス内で行われた同部門設置5周年記念シンポジウムでは、「物流業界からアカデミアへの期待」と題したパネルディスカッションが行われ、高度物流人財の育成や教育、物流やサプライチェーンの未来像について意見を交わしたほか、東京大学基金より「栄誉会員」の称号とともに記念のプレートが贈呈された。