(一社)日本物流団体連合会は3月3日、全日通霞が関ビル(千代田区霞が関)で令和4年度第2回物流環境対策委員会(委員長:日本貨物鉄道㈱ 取締役兼常務執行役員 経営統括本部長 篠部武嗣氏)を開催した。
委員会に先立ち、物流分野における環境対策への取り組みに関する講演会が開催され、物流連主催の第9回モーダルシフト最優良事業者賞(大賞)を受賞した三井倉庫ホールディングス㈱より「建設機械の福岡発北海道向けモーダルシフト乗り継ぎ案件のご紹介」と題して講演が行われた。講師は同社サステナビリティ営業部長 部長の西田龍生氏が務め、ダメージが発生しやすい建設機械をいかにして船舶での積み替え輸送に至ったのか、その経緯と苦労点を具体的に説明した。取り組みは荷主企業、利用運送事業者との連携なくしてなし得なかったこと、今後も品質向上により注力し、モーダルシフトを推し進めていくことを結びの言葉として講演を終えた。講演はオンラインでの同時配信も行い、74名が参加した。
講演会に続き開催された委員会では、冒頭、篠部委員長が挨拶し、物流業における環境面の取り組み等について広く発信していくことが非常に重要と強調した。また、今後の活動計画については、荷主企業や一般の方に向けて取り組みをアピールする機会を模索してほしい、「物流分野における低炭素・脱炭素化推進に向けた情報交換会」をさらに活用すべきではないかといった活発な意見交換も行われた。委員会で取り扱っている「物流環境大賞」「モーダルシフト優良事業者表彰」「グリーン物流パートナーシップ会議」の各種表彰制度を鋭意継続するほか、情報交換会を中心に新たな試みを始める旨を説明し、令和5年度の活動計画(案)は原案通り承認された。