㈱メイキコウは、2024年9月10日(火)~13日(金)の4日間にわたり、東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2024」に出展する。
メイキコウは、シザーリフト、コンベヤ、システム&トラックヤードの3事業を手がけるマテハンメーカー。1992年の国際物流展にトラック積み込み・荷降ろし装置の出展以来、30年以上荷役の合理化に取り組んできたが、今回、全自動荷降ろし装置「オートマチック デバンダ」を開発し、「国際物流総合展2024」で初披露する。
同装置は、前後に走行可能なロボットと直交伸縮コンベヤを組み合せた荷役合理化装置。走行機能(クローラ式)を有したロボットがコンテナ内に進入し、高度な画像処理により積み荷を認識し、全自動でしかも高速で荷を降ろす。
ロボットのハンドは同社が開発したもので、エアー吸着により荷をホールドし、ロボットのハンドと共に、荷を受けるコンベヤが昇降することで荷降ろし時間を短縮している。
コンベヤメーカーである同社の強みを活かして開発した樹脂製ベルトコンベヤは、15m伸縮し、40ftコンテナに対応。また、荷降ろし後の搬送コンベヤも自社で設計製作しており、荷降ろしから搬送までの一連の自動化にも対応している。
過酷な労働環境にある荷役現場では、人手不足が深刻な状況で、かねてから自動化が求められてきたが、今回こうしたニーズに応じる形で同新製品を開発した。
輸入品を積んだコンテナは積載効率を上げるため、荷を直接床に積み付けるバラ積みが主流だ。バラ積みの荷降ろしは、人海戦術によって行われており、同社の荷役合理化装置を導入することで省人化と荷役時間の短縮が実現できた納入事例もある。
同社の荷役合理化装置には、他に半自動、手動の製品を提供しており、今回、全自動が加わることで選択肢が増え、機械化の進んでいない荷役作業の効率化が実現できる。
同展示会では、そのほか、搬送コンベヤとして作業者が巻き込まれた時にローラが止まる「セーフティローラフロー」、移動できる「ジャバラ式伸縮コンベヤ」、シザーリフトでは、台車の移動において障害となる段差を解消する昇降装置を出展する。プラットホームやトラックの荷台の段差を解消し、安全に、楽に、台車の荷役ができる。
「物流の2024年問題」はさらに深刻化し、荷役作業の機械化や自動化の需要増が予想される。同社では、引き続き「安全性、省人化、省力化、自動化、フレキシブル化」をキーワードに新製品開発を進め、「物流の2024年問題」解決に寄与していくとしている。