オムロン㈱は10月12日、同社製モバイルロボット「LDシリーズ」、「HDシリーズ」が、経済産業省と(一社)日本機械工業連合会が幹事を務める「第10回ロボット大賞」の経済産業大臣賞を受賞したと発表した。

同賞は日本のロボット技術の発展やロボット活用の拡大等を促すため、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取り組み等を表彰する制度。全応募のうち、それぞれの大臣が行う政策上の観点から最優秀と認められるロボット等に対して各大臣賞を授与する。その中でも今回オムロンが受賞した経済産業大臣賞は、全部門、全分野を授賞対象としている賞。

「LDシリーズ」、「HDシリーズ」は工場等で資材の運搬作業を自動化することで、重労働から人を解放し、より創造的な仕事に就くことを可能にするロボット。 安全性と利便性に優れた生産性の高い搬送プラットフォームとして、世界中のモノづくり産業の高度化への貢献と今後の展開性が高く評価された。

●審査員の評価
「多数のAMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)プラットフォームとして完成度が高い。個々の技術(SLAM[自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術]、障害物回避等)を組み合わせ、実用的なシステムを実現している。すでに40か国3,000台を超える導入実績もあり、生産現場の生産性向上にも大きく貢献している。SIerとの連携により、今後様々な分野への適用が期待できる搬送プラットフォーム。」