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トヨタがGeek+のSLAM式AI搬送ロボット導入

2018/09/07

(株)ギークプラス(Geek+)は9月7日、国内初の工場内導入プロジェクトとして、SLAM式AI搬送ロボット「EVE500M」をトヨタ自動車(株)の自動車製造工場(愛知県豊田市)に導入したと発表した。

SLAM式AI搬送ロボットのEVE SLAM型「EVE500M」は周囲の状況を確認しながら最適なルートを走行する「SLAM方式」を採用することにより、工場の床面の工事をすることなく、商品、部品等様々な商品を作業者の手元まで搬送できるロボット。

EVEシリーズのSLAM型という位置づけの同機は、高性能レーザーセンサーによる障害物検知機能を搭載しているため、作業者とフォークリフトとの安全な共存を可能にした。海外では、現在までにドローン製造最大手のDJI等、様々な工場の製造工程の自動化に活用されている。

●SLAM式AI搬送ロボットEVE SLAM型の特徴
(1)床面に工事が不要
床面への工事が一切不要で、ロボット導入のために倉庫を空ける必要がないことから、現在のレイアウトのまま大幅な工事をすることなく、ロボットの導入が可能。

(2)ルートを自由に設定
レールやマグネットテープなどの設置が不要で、ルートを自由に設定することが可能。また、システム上でルートを容易に変更することができ、製造工程の変更や作業場所の変更に応じて、柔軟に対応可能。

(3)人とロボットの共存が可能
障害物自動回避機能や障害物検知時の停止機能を搭載し、工場内、倉庫内で、人とロボットの共存を可能としている。また、1つのマップを複数のロボットが同時に確認することができるGeek+独自のマッピングシステムを開発。これにより複数台のロボットを導入した際にも安定した走行を可能としている。

(4)様々な搬送に対応
200kg、500kg、1,000kg搬送可能な3種類を取り揃え、商品に合わせてロボットが選択できる。また、ロボット上部に様々なアタッチメントの取り付けが可能。これにより、パレットやカゴ台車の搬送、コンベヤからのコンベヤへの商品移動、人に追従したピッキング作業等、様々な搬送に対応している。

(5)棚搬送ロボット「EVE」との流用が可能
以前より販売している棚搬送用ロボット「EVE」への流用が可能。棚搬送ロボットと併用することにより、作業進捗や物量波動に応じて棚搬送、パレット搬送など作業内容を切り替えて使用ができる。また、EVE SLAM型は「EVE」をベースとしており、リーズナブルな価格で提供が可能。

●EVE SLAM型(上)、SLAM式AI搬送ロボット活用イメージ(下)

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