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日立システムズ、製造・流通業向け基幹業務ソリューションのアマゾン ウェブ サービス活用モデルを販売開始

2013/12/16

(株)日立システムズ(本社:東京都品川区)は、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage(フューチャーステージ)」のラインアップのうち、同社が中堅・中小規模企業向けに開発した「製造業向け生産・販売管理システム」と「卸売業向け販売管理システム」において、従来から提供していた自社の「リソースオンデマンドサービス」を活用したモデルに加え、日立グループが取り組むアマゾン ウェブ サービス(以下、AWS)との連携強化を通じたクラウド事業強化の一環として、新たに、AWSを活用したモデルを販売開始すると発表した。サービス提供は2014年1月から順次開始の予定。

本製品を導入することで、オンプレミス(自社内設置・運用)と比較して初期投資やランニングコスト、運用負荷が抑えられ、BCPの観点からも優れた基幹業務システムを活用することが可能。

同社では、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」の拡販に注力している。また、クラウド事業を注力分野の一つと位置づけ、ハイブリットクラウド環境に対応し、遠隔のサーバーをインターネット経由でリモート監視できるSaaS型の「App Bridge 統合監視サービス」、「リソースオンデマンドサービス」などを提供しているほか、設計・構築から運用・保守、ヘルプデスクサービスまでトータルにサポートしている。

近年、中堅・中小規模企業においては、コストや業務負荷軽減、BCP対策、サーバー管理などITインフラの運用負荷軽減などの観点から、基幹業務システムについても、クラウド基盤上で運用したいというニーズが高まっている。同社ではこうした状況を踏まえ、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」において、AWSを活用したモデルの販売を開始する。

AWSは、スケールアップ/ダウンを即座に変更できるなど柔軟性に優れているほか、1時間ごとの従量課金のため、価格メリットが非常に高いサービスだ。また、システムは複数データセンターで自動にバックアップされるため、BCP対策の観点からも効果的だ。顧客は、「FutureStage」とAWS、さらには監視・運用、ヘルプデスクサービスなどを組み合わせて活用することで、突発的な業務処理ピークや、可用性向上などに柔軟・迅速に対応することが可能となるほか、初期導入費用やランニングコスト、維持運用の業務負荷などを軽減でき、経営リソースを本来業務に集中することが可能になる。

今後同社では、日立グループのクラウドソリューションである「Harmonious Cloud」の下、日立 製造・流通業向け基幹業務ソリューション「FutureStage」のクラウドサービス活用モデルの拡販に注力し、「FutureStage」の売上目標(日立グループ全体で、2015年度に300億円)達成をめざすとしている。

なお、日立グループでは、2013年6月からAWSとの連携を本格的に開始し、SAP AG社が提供するSAP ERPアプリケーションの構築・運用ソリューションの提供や、AWS上で提供する日立グループ製品のラインアップ拡充を進めている。今回の「FutureStage」のAWS対応は、日立グループが取り組むAWSとの連携強化を通じたクラウド事業強化の一環であり、今後も各種基幹業務ソリューションや、運用サービスのAWS対応を順次進めていく予定という。

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