[最新ニュース] IT・マテハン

京東集団がZMPの物流支援ロボットを導入

2018/03/19

(株)ZMPは3月19日、物流支援ロボットCarriRo(キャリロ)が、中国最大級の小売業者である京東集団に倉庫や店舗での物流作業効率化を目的に採用されたと発表した。

京東集団は1998年に北京で設立、2014年に米国ナスダックに上場し、現在は世界のECマーケットシェアで上位10社に入る。ECモール運営とオンラインでの直販を行い、従業員14万人、ユーザー約2億6千万人を誇る成長企業で、2016年の総取引額は約15.8兆円、日本製品の売上も前年比で110%以上増加。

同社最大の株主である中国テンセントとのコラボレーション戦略により、同社がリーチできる潜在的ユーザーは9億人以上に上る。また、ビッグデータの活用でECとSNSのデータを統合した販促提案を行うなど、ビジネス拡大に向けて環境整備を進めている。

京東集団側はCarriRo導入の背景として、「AI技術の発展と推進」、「業務負荷の増加と人件費の向上への対策」、「技術連携の探索」を挙げている。CarriRo導入によって、倉庫内の作業者の負荷軽減が期待されるほか、今後、京東の手がける無人スーパー向け自動カート(スーパーカート)との連携も視野に技術連携の可能性を検討しているという。

CarriRoはジョイスティックによる操作ができるドライブモード、およびビーコン(発信機)を自動追従するカルガモモードを有した台車型物流支援ロボット。充電式で最大150kgの荷物を8時間連続で運ぶことができ、倉庫や物流センター内のピッキング業務の効率化や、工場内の工程間搬送において利用されている。

|↑一覧に戻る|