2018/01/18

日本郵船(株)は1月18日、船舶の運航支援装置「J-Marine NeCST（ネクスト）」を東京都千代田区の本店内にある危機管理室に試験導入したと発表した。

同社と子会社の(株)MTI、日本無線(株)が共同開発したJ-Marine NeCSTは、運航に関わる各種情報をデジタル化し、管理・共有できる装置。これまで同社グループの運航船に搭載し、海上での試験運用を行ってきたが、今回初めて陸上のオフィスに試験的に導入した。

これにより、万一の緊急事故発生時に、運航船と危機管理室に設置したJ-Marine NeCSTを連携させることで、様々なデータをより迅速に陸上オフィスで運航データを迅速に取得することが可能となり、素早い危機対応に活かし、より質の高い安全管理体制を整備する方針。

今後は定期的に実施する危機対応訓練でJ-Marine NeCSTを活用し、事故発生時に多岐にわたる対応に追われる現場乗組員の負担を軽減するため、重要情報をより早急に送信できるアプリケーションを開発するなどして、一歩進んだ危機対応を目指す。