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アイニックス、簡易バーコードラベル印刷システムを11月末から販売開始

2013/11/11

自動認識システム開発のアイニックス(株)(本社:東京都目黒区)は、簡易バーコードラベル印刷システム「コードレス バーコードコピヤ」BCC4030を開発し、11月末から販売開始すると発表した。

BCC4030は、ポータブルプリンタにバーコード読取用のポケットスキャナをBluetoothで接続し、バーコードを読み取るだけでバーコードラベルが印刷できるようにしたもの。ハンディターミナルを使用していないので、導入コストが安く、持ち運びが容易で、しかも操作は簡単だ。

コードレス バーコードコピヤBCC4030の操作は、ポータブルプリンタに登録したラベルテンプレートと印刷枚数をバーコードメニューで選択し、複写したいバーコードを読み取るだけなので、コンピュータ知識のない人でも簡単に操作できる。

ポータブルプリンタは、印字幅が最大104mmの感熱式プリンタを使用しているので、大きなラベルが印刷でき、用紙の交換も簡単だ。また、オプションの電源を選択することにより、バッテリーによるポータブル運用、ACアダプタによる移動運用、シガレットケーブルによる車上運用が可能。

従来のポータブルラベル発行は、ハンディターミナル、ポータブルプリンタ、及び、ラベル発行ソフトウェアが必要だった。しかし、コードレス バーコードコピヤBCC4030では、高価なハンディターミナルの代わりに安価なポケットスキャナを使用するので、低価格に導入できる。さらに、ラベル発行プログラムを開発する必要もないので、従来に比べ大幅なコストダウンが実現する。

ポケットスキャナは、掌サイズのコンパクトなバーコードリーダで、レーザ式、リニアイメージャ式、二次元イメージャ式が選択できる。ポータブルプリンタとポケットスキャナは、Bluetoothで接続されるので、ケーブルの煩雑さから解放される。

コードレス バーコードコピヤBCC4030の運用方法は、まず、お手持ちのパソコンに付属のラベルデザインソフトP-touchエディタをインストールして、バーコードラベルをデザインする。次に、このデザインしたラベルテンプレートをUSBインターフェースでバーコードプリンタに登録する。次に、付属のポケットスキャナでBluetooth接続のための設定バーコードを読み取り、Bluetooth通信を確立する。そして、ラベル選択、複写したいバーコード、印刷枚数、印刷開始のバーコードの順に読み取り、バーコードラベルを印刷する。商品ラベルのような固定データの場合は、複写したいバーコードの読み取りを省くことができる。

ラベルデザイン選択や印刷枚数設定のためのバーコードメニューシートは、P-touchエディタを使用して簡単に作成できる。ラベルテンプレートは、最大99枚まで登録できる。

コードレス バーコードコピヤBCC4030は、補充ラベル、修理品のケースラベル、食品表示ラベル、食品の小分ラベル、書籍ラベル、生産指示ラベル、製造履歴ラベル、薬歴ラベル、宛名ラベルなどに最適だ。例えば、出荷現場では、壊れた段ボール箱を詰め替えるときに、出荷ラベルを複写する。食品製造現場では、食品表示ラベルや商品ラベルのラベルテンプレートを呼び出して印刷する。また、保守サービス現場では、機器の銘版ラベルを読み取り、修理レポートに貼付する。

コードレス バーコードコピヤ BCC4030は、オープン価格だが、リニアイメージャ式ポケットスキャナ付のBCC4030-1D/ARK5000Xの参考価格は、バッテリー運用の場合で117,500円(税別)。これは、ハンディターミナルを使用した従来システムと比較すると、ラベル発行プログラムの開発費を除いても半額以下の価格になる。コードレス バーコードコピヤは、直販、代理店販売、コンピュータ流通販売等により、初年度200台の販売を計画している。

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