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ニトリが無人搬送ロボット「Butler」導入、作業効率が4.2倍に

2017/12/05

(株)ニトリホールディングスとニトリグループの物流を担う(株)ホームロジスティクスは12月1日、西日本通販発送センター(大阪DC内:大阪府茨木市)で、日本初のインテリジェント無人搬送ロボット「Butler(バトラー)」とデバンニングアシストマシーン「EL-De/VAN(エルデバン)」の内覧会を実施した。

Butlerは、商品保管用の棚を作業者の手元まで運ぶ無人搬送ロボット。インドのロボットベンチャーGreyOrange社の製品で、日本ではGROUND(株)が販売している。内覧会では作業ステーションでの入出庫作業や、棚を載せてロボットが倉庫内を動き回る様子を報道陣に公開した。商品を保管する棚(MSU)が1,137台、棚を載せて動くButlerが全79台稼動している同センターでは、作業効率が以前に比べ約4.2倍に向上した。

また本稼動開始に向け、同ロボットに搭載されたAI(人工知能)が入出庫の情報を分析して、フロア内の最適な棚に商品を保管できるように指示を出すことで、作業効率のさらなる向上を目指す。

さらに今回、ロボットと同時に村田機械(株)製の商品搬送用コンベヤを導入した。コンテナから降ろした商品が直接作業者の手元まで運ばれることで、人が歩き回らずに入出庫作業が完結できるように設備全体を設計しており、作業負荷を極限まで軽減することが可能。年間17万TEU(※)に及ぶ、国内最大級のコンテナを取り扱う同社だからこそ、作業負荷軽減のメリットを最大限に享受することができる。

ホームロジスティクスでは2022年稼動予定の幸手DCを含め、全国の物流現場で「人に優しい職場環境」を実現するため、最新・最適な機械・システムの導入を続けいく考え。

※ニトリグループ2016年度の輸入コンテナ取扱量(TEU = 20ftコンテナ1本分)

(上)無人搬送ロボット「Butler(バトラー)」、(中)Butlerを使ったピッキング、(下)デバンニングアシストマシーン「EL-De/VAN(エルデバン)」

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