[最新ニュース] IT・マテハン

アッカ、日本初のAI物流ロボット稼働開始

2017/07/24

(株)アッカ・インターナショナルは7月24日、物流業界の人手不足の打開策として、中国最大のインターネットショッピング・モールであるアリババグループが採用するAI物流ロボットの稼働を日本で初めて開始した。

ECサイトで顧客が購入した商品を倉庫から取りに行くピッキング作業と入荷時に商品を保管する棚入れ作業をロボットで自動化することにより作業効率が6倍以上になり、省人化と人件費の削減を可能にする。

第1号クライアントとして導入したのは、アッカが手がけるドイツの靴メーカーBirkenstock(ビルケンシュトック)ジャパン社。

AI物流ロボット導入のメリットは、ピッキングの作業効率が人力の6倍になることによる省人化と、ロボット導入により無人スペースができることで空調管理や電灯などを必要最低限で済ませられることによる省エネ化。

また、今回導入するAI物流ロボットは、制御するシステム内でモノが動いたデータを蓄積・判別することで、人気商品の棚を出荷場所の近くに自動で移動させ、倉庫の最適化を図る一方、蓄積したデータは新商品の需要予測、店舗販売商品の欠品予測などマーケティングにも活用の幅を広げ、倉庫がモノを扱うだけでな、ビッグデータを束ねる重要な役割を担う。

これまで、物流の大型機械の導入は初期の高額投資、資本回収の長期化といった導入リスクを抱えていたが、ギークプラス社のAI物流ロボットでは人に代わってロボットが作業を行うことで人件費を削減でき、約2年で導入費用の回収が適うとしている。

なお、同物流ロボットは物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジスが運営する賃貸用物流施設「プロロジスパーク千葉ニュータウン」で稼働しており、物流分野における次世代技術の実証実験をプロロジスと協働で行う。

|↑一覧に戻る|