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国際航業、オリックス・レンテック、ドローン事業で提携

2017/06/27

国際航業(株)とオリックス・レンテック(株)は6月23日、ドローンに関する相互販促協力契約を締結したと発表した。

国際航業は、高度な航空測量で培った技術力を投入し、ドローンの安全運航と3次元デー タ計測方法を教習する「ドローン(UAV)運航・3次元計測スクール」の運営と、ドローンなどで撮影した写真から簡単に3次元データを作成する「3次元空間解析クラウドサービス(KKC-3D)」を提供している。 また、オリックス・レンテックは、計測器のレンタルサービスで培ってきた資産管理ノウハウを生かし「ドローンの機体販売・レンタルサービス」を手掛けている。

今回の提携では、オリックス・レンテックからドローンを購入・レンタルした顧客に対して、国際航業の「3次元空間解析クラウドサービス」基本料金最長1年分(1ライセンスあたり月額5,000円×12か月)を無料で提供する。両社では今後、ドローン調達から3次元データの作成・活用方法などのソリューション提案まで、ドローン事業において包括的なサポートの展開を目指す。

国土交通省では、建設現場における生産性向上を目標に、調査・測量から設計、施工、 検査、維持管理・更新までのすべてのプロセスにおいてICTを活用する「i-Construction」を推進しており、3次元データの作成・活用の機会が拡大している。

一方、3次元データの生成には高度な知識が必要であり、処理を行うには高額なソフトウ ェアが必要。また、短時間で効率的に高精度な測量を安全に行うことができるドローンの活用に対する期待が高まる中、機体の選定から調達、保守メンテナンスを含めて安心なサービスを提供できる企業が少ないことが課題となっている。

両社は今後も、ドローンの活用が期待される建設業、農業、インフラ整備、エンターテ イメントなど様々な分野でドローン活用の拡大を促進していく。


●国際航業の3D地形図作成サービスKKC-3D> 
ドローン(無人航空機、UAV:Unmanned  Aerial  Vehicle)等で撮影した画像 から3次元測量データが作成できる「3次元空間解析クラウドシステム(KKC-3D)」を運用。これまで3次元測量データの作成には高度な専門知識を要すること、解析ソフトが高価であることが課題だったが、同システムではドローンから撮影した画像をクラウド上にアップロードすると、簡単かつ短時間で3次元測量データを受け取ることができる。各分野で定められてい る基準類に適合したデータが得られ、国が進める「i-Construction」への対応が可能。

●オリックス・レンテックの機体販売・レンタル
2017年3月、レンタル業界で初めてドローン事業に参入。 DJI JAPAN(株)と販売代理店契 約を締結し、DJI社製のドローンの販売とレンタルサービスを行う。現在の取り扱い機種は「MAVIC PRO」、「PHANTOM 4シリーズ」、「INSPIRE 2」、「MATRICE 600 PRO」の4製品。航空法など各種関連法規に沿った安全管理ガイドラインを策定し、操作説明やデモンストレーションが出来る人材を配置している。

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