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エアロセンス、ドローンの離島間飛行実験が石垣島で成功

2017/03/10

エアロセンス(株)は3月9日、将来的な物資輸送および広範囲な測量や点検を想定したドローン飛行実験を石垣市で実施し成功したと発表した。

今回の飛行実験で使用したドローンは、同社製の自律飛行・固定翼の垂直離着陸機。竹富島の港湾から石垣島の海岸に向け、約5kmの区間で行った。離陸から着陸まで全行程を自律飛行で行い、検証目的である長距離輸送を見据えた離島間の飛行に問題ないことを確認した。飛行距離5167.8m、飛行時間210.6秒(ホバリング時間を除く)、平均速度は毎秒24.5mだった。

現在、様々な業種・業態において回転翼ドローン(マルチコプター型)を用いたソリューション開発が進められているが、離島間の物資輸送や広範囲な測量・点検などの領域でも、固定翼の垂直離着陸機を用いた安全・安定・簡便なソリューションの実用化が期待されている。

石垣市では今回の実証実験の結果を踏まえ、ドローンを活用した物資運送、災害対策、観光体験プログラムの創出など、幅広い分野での実用化に向けて取り組んでいく。

またエアロセンスは、今後も国内での垂直離着陸機の飛行実験を継続すると同時に、今年中頃にはアフリカのザンビア共和国において、国際協力機構(JICA)の「小型無人航空機(ドローン)を用いた物流サービス普及促進事業」として、保健医療分野の新たな物流インフラの実用化を想定した実証実験を実施する予定だ。


実験で用いたエアロセンス社製ドローン

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