2013/08/05

カシオ計算機(株)は、レーザースキャナ一体型ハンディターミナルの新製品として、IP67準拠の防塵・防水性能を実現するとともに、快適な操作性を追求したグリップタイプの『DT-970』2モデルを9月13日より順次発売すると発表した。

同社は2006年に、IP54準拠の防塵・防滴性、落下強度1.8mの耐衝撃性を備えたレーザースキャナ一体型ハンディターミナル「DT-930」を発売。物流業における入出庫管理や、流通業における発注・検品などバーコードの読み取りを伴う業務に適した端末として、好評を博している。

新製品『DT-970』は、様々な現場でのハードな使用に適応するべく耐環境性能の向上を図ると同時に、優れた操作性を実現する設計手法（ISO9241-210：インタラクティブ・システムのための人間中心設計プロセス）を採用。検品・棚卸し業務に最適な“ストレート読み取り口モデル”と、接触読み取りガイド（オプション）を使用してオーダーブック読み取りにも対応できる“下向き読み取り口モデル”を用意。

耐環境性能の向上―IP67（粉塵が内部に侵入しない。一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない）に準拠した防塵・防水性能を備え、落下強度も2.0mに強化した。もちろん氷点下（－20度）での動作にも対応しており、砂埃の多い場所・雨天時・低温倉庫などの現場でも活用できる。

使いやすさの追求―手に馴染むラウンドフォルムを採用し、背面下部にはグリップ性を向上させるテクスチャー加工を施した。使用頻度の高いキーを自然に指が動く範囲に配置し、暗所でも操作しやすいキーバックライトも装備。モノクロ液晶画面部には、白赤2色のバックライトを搭載し、操作ミス時には赤色バックライトで警告する。

優れた運用性―単3形アルカリ乾電池、当社指定の単3形ニッケル水素充電地いずれでも動作可能。BluetoothR Ver.2.1＋EDRの装備により、本機でスキャンしたバーコードデータを、HID（Human Interface Device）プロファイルに対応したタブレット端末で受信するなどの運用も可能。レーザー照射幅の制御で隣接バーコードの読み違いを防止する、振れ角制御機能も装備している。