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トッパン・フォームズ、スイング機構内蔵キャスター付き保冷箱を製品化

2013/06/21

トッパン・フォームズ(株)は、高機能保冷剤「メカクール」を使用した定温輸送用ソリューションの新アイテムとして試験管・シャーレ専用の「搬送トレー」を組み込んだ業界初となる「キャスター付き定温輸送保冷箱」の販売を開始したと発表した。

この「搬送トレー」は、スイング機構により保冷箱の中の搬送物が常に水平な状態を保つ構造になっている。これをキャスター付き保冷箱に組み込むことで、内容物の流出や変形を防ぎ、安心・安全でしかも楽に搬送できる定温輸送保冷箱の提案が可能となった。

受託臨床検査会社は、病院で採取された血液などを集荷して自社のラボで分析業務を行う。血液などの検体は定温輸送が必要なため、通常、保冷剤をセットした保冷箱を用いて回収しているが、重い保冷箱を担いで1日に複数の病院を回る業務は運搬者に非常に負担が掛かる。特に女性には大変な負担となっていた。また、保冷箱を肩に担いで運ぶ際に、保冷箱の揺れにより血液や検体などの液体物が蓋に付着することもあり、蓋に着いた液体が作業者に飛び散ることのないように作業マニュアルを作成している企業もある。何より貴重な試薬や治験薬、細胞サンプルなどを品質を損なわずにより安全に運ぶ搬送方法が望まれていた。

そこで、運搬時に保冷箱内の搬送物が常に水平状態を保つことで、内容物の流出や変形を防ぐ業界初となるスイング機構を利用した搬送トレーを開発し、それを保冷箱に組み入れ、かつキャスターを取り付けて搬送者の負担を軽くした定温輸送保冷箱を開発した。また、この搬送トレーは、熱電導の良い放冷板を組み込んでおり、移動時に保冷剤の冷気を効率良く伝えることも可能となった。

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